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とりあえず書いてみよう【創作実況】#1


これは一人の凡庸なる学生が、一つの物語を完成させるのに密着した壮大なドキュメントである。

誰しも一度は物語を創る側に回りたいと思ったことはあるだろう、大抵の人はそんな夢やあこがれをいつしか諦め無思考に消費して下らない評価をつける側に回ってしまっている。

そんな状況を変えたい、いや変えなくてもいい、とりあえず自分だけでも何かしら書いたものを残して彼らの人混みの上に君臨したい。そういう思いでこの企画は始まった。

ということで、今回はノンフィクション創作実況ドキュメント第1回である。第0回は失敗に終わったが記録としては駄文が残っているはずです。

早速だが今回のテーマは、【設定を考えよう!】

である。

まず創作する上で、一番大事にしたいこととして今の世界とは違う世界を描くことだ。せっかく小説を書くなら自由な世界に羽ばたきたい、というかなんか現在の日本に設定したら才能と経験と感受性に満ち溢れた純文学のプロフェッショナルには絶対に勝てないような気がするんだ。

ごちゃごちゃ行ってないで、まずは設定!
ざっくり近未来SFを書きます!

設定は、以前から少しずつ考えて脳に蓄積されているもので、ワンフレーズで言えば「日本の大自然を舞台にした近未来民俗SFアドベンチャー」です!中二病ではありますが、以下力尽きるまでアイデアを書き殴っていきます。


舞台は50年後くらいの日本、社会には矛盾と憂鬱が重く垂れ込めている。今後百年の間、日本は今にもまして不景気になり、世界経済からは置いてけぼりを食らう。 

中国はアジアの経済ハブとして今より地位を高め、インドは世界のIT市場を独占、ブラジルは宇宙開発で世界のトップをひた走る、イスラームは着々と規模を拡大しその経済ネットワークと世界中への移民も無視できない規模へ、かつて第三世界として扱われていた地域が地球を牽引するという大いなる逆転が起こるのだ。

一方、日本はある段階から極端な回帰主機が巻き起こる。観光立国としてのコンテンツ力を高めるために政府は各地の祭りや民間信仰の復興を推進した。するとその政策はビジネスを始めることや一流企業に入るというような経済的な成功に見限りをつけた層を中心に当初予測されなかったような爆発的な支持を受ける。この頃から、日本社会の歪みは不思議な方向へ舵を切っていた。

無意味な競争と消費にまみれた都市生活に嫌気を指した人々は、政府の伝統文化と観光化での地方復興支援プロジェクトに殺到し、大規模な地方移住のムーブメントが沸き起こった。同時に停滞していた農林水産系の一次産業が見直され、地方移住者を中心にある意味原始的とも言える、農業と漁業、そして寺や神社での祭りや儀式という信仰を中心とするコミュニティが過疎化で空白地帯となっていた各地の農村漁村部に建設された。

この段階までは、地方政治は一応機能していたが、すでに破綻は見え始めていた。

その破綻を最後に決定的なものにしたのは意外なことに最先端のテクノロジーであった。数年前、トヨマを母体にスニー、ジャープ、トーシマなどの大手メーカーが合併、ものづくりの日本最後の防波堤として「ヤマト企業連合」が組織された。その中でスニー特級研究員であったーーーー(後に除名、指名手配となるため名前は伏せられる)の主導のもと開発されたのが、“人間が持つ情報を自由にコントロールする技術”である。脳科学や精神医学など医学分野と物理学の融合により、人間の脳は過剰な情報を保持すると微弱な電波という形で情報を体外に放出していることが確認されたのだ。これは人が夢を見るときに顕著な現象であった。情報の観点では人は脳内で過多になった情報を処理するために睡眠を取っているとされる。睡眠中の情報は夢という形で圧縮されるか脳内で削除されるものと考えられていたが、実際はその一部が電波という形で外に放出されていたのだ。そしてそのそとに出された情報を保管しておく技術がまず開発された。 

。。。  

まあここからは後から細かい設定を付け足していくとして、結論から言えば…その情報保管の技術は当時地方を中心に爆発的に増加していた伝統の形をとった信仰宗教に応用された。

同一の種類の情報は集合しやすく、宗教に関する情報は保管デバイスを通して「霊的存在のようなもの」を形作ることがわかった。つまり、この情報保管と集積技術により、宗教的イメージ、神や仏や精霊が信者の発する情報が吸着し合う形で具現化することとなったのだ。このような事実は、始めこのデバイスが夢を映像化するという娯楽目的で販売された後、各地で宗教的奇跡としてニュースになることにより発覚したものだ。

それを受け特任研究員ーーーーは、さらにその情報を実体化するという研究に没頭する。しかし研究の成果として生まれたものは後に兵器となり、日本にカオスをもたらすものであった。

キリがいいし疲れてきたので、以下に今書いたものをまとめた感じであらすじを書きます!

数十年後の日本では人口減少、地方過疎化、によりいつしか国土の9割が山と森に覆われるようになっていた。都市部での貧富の差の拡大、治安悪化により人々はいつごろからか山に入り復興された神道仏教雑多な民間信仰など伝統宗教に基づいた原始的コミュニティを形成し、大自然の中で自給自足の生活を始めた。高齢の富裕層や政治家が幅を聞かせていた政治の中枢は都市から逃げた人々を取り締まることなく、都市を閉鎖して警察機能自衛機能を集約させ閉じ籠もった。広大な森林と山岳地帯は、縛られない自由な生活を求める者たちのフロンティアとなったのだ。そんな中、ヤマト企業連合特任研究員ーーーーは人間から放出される情報を集積具現化することのできる、自身が開発した兵器の試作品を持ち逃げし、ネオトーキョーシティから無法地帯となった富士山麓へ姿を消した。彼の兵器は、秘密裏に量産化され次第に日本中の宗教コミュニティで神仏を具現化する宝具として崇拝されるようになる。無法地帯となった日本の大自然を舞台に各地で宝具に適合し具現化した神仏を使役する戦士(地域によって異なり呪術師・巫女・僧兵・などと呼ばれる)達による戦いの火蓋が切って落とされたのだ。そこに特殊武装をした政府公安部隊、混乱状況に乗じて日本侵略を企む周辺諸国の諜報部員、密入国した探検家や同様の技術で宗教的霊力を自在に操れるようになった異教徒の宣教師など様々なエージェントの欲望が複雑に絡み合い、カオスはますます拡大していくのであった。そんな中、中核4都市を残して完全に無法地帯となった四国。その沿岸のある島では、ある一人の若者が彼の村で保管される宝具(試作品D-465号、村の人々は山津神と呼ぶ)を持ち逃げし、ある大いなる野望から本州へ上陸しようとしていた。

我ながら中2すぎる!!!!!
でも楽しくはなってきたし想像力も膨らんできたので、次回は一気に短編にしてみようかな、とも考えています。ではまた次回お会いしましょう!

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