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棲みなすものは 心なりけり

ふた月ほど前のことだが、解決できない問題に実は少し悩んでいた。ちょうど流行はやり風邪をひき、なかなか完全回復しないもどかしさもあって、いろいろと焦っていた。
こんな時は自分を見つめ直そう、と「~べき」で縛りつけていた気持ちを少しゆるめて、暫し心の赴くまま、好きなことをやることにした。

そんな時期に、かねてから一度お会いしたいと思っていた方3人のオンライン講演会やオフ会が(なぜか)続けて開催されることになり、参加してみた。

最初の方は医療関係。8月末、オンラインでの講演会だった。
noteやyoutube等で、予てより医療に対する考え方や人に向ける温かなお気持ちに共感する方だったので、とてもよいお話を聴かせていただいた。


お二人目の方は啓発家。9月初め、対面でのオフ会。少し遠くの街まで高速バスに乗って出掛けた。
note記事に深く共感する方であったが、正直、対面でのオフ会には少し抵抗があった。しかしながら、お目にかかって直接話を聴きたい!という強い気持ちの方が勝ってしまったのだ。はたして、参加者7,8人くらいのこじんまりとした会だったが、部屋に入った瞬間に”ここは大丈夫”と安堵した。初対面の方には意外に緊張する私が、身構えることなく話ができたのが、その何よりの証拠だったと思う。
会のテーマは「直感」「インスピレーション」。この数年私が大事にしているテーマでもあり、お話の内容もスッと心に入ってきた。また、いらしている方々のお話も非常に共感できるものがあり、大変実りある会だった。


矛盾するようであるが、私がアマチュアながら続けている歴史研究上で現在メインな考え方は「実証」である。当時の人が書いた手紙や日記(一次史料といいます)を基に考察するというのが基本的態度で、私も、実証を基に史実を追及される先生方の論考に共感し、深く尊敬している。

しかし、それはあくまで学問上のことである。

対して、人としては・・人間、説明のつかないことって意外と多いのではないだろうか?私自身の悩みも、私自身が「説明のつかない」気持ちから来ていると自覚している。

だって人間だもの、仕方ないよね・・。

人の心には、実証や科学では解けない謎がまだまだあるように思う。「直感」「インスピレーション」もその1つだと思う。それは2021年以来、私が大事にしているテーマでもあるのだ。アマチュアながら歴史研究を本格的に始めたのも2021年。この二つは、私の中で上手くバランスをとって存在しているのかもしれない。

話は戻るが、お会いしたい三人目の方は福祉事業家。Facebookで長く交流しているがお目にかかったことはない。10月初にオンライン講演会あり、申込済である。最近ではファンクラブなるものもできてオンライン飲み会も開催されているようなので(笑)もう少し早くにオンラインでお目にかかれるかもしれない(ここまで書くと、分かる人には誰だかわかると思う)。

この御三方は今の私に必要な学びをもたらして下さるようだ。
かくて、私の「おもしろき」人生はまだまだ続くのである。

ところで、かの高杉晋作の辞世(「おもしろき こともなき世を おもしろく」)に「棲みなすものは 心なりけり」と下の句をつけたのは野村望東尼だと言われているが、そもそもこれは一次史料に書いてある史実なのか?創作なのか?史実かどうかは調べないとわからないなぁ・・。


萩市にある高杉晋作立志像。









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