📚アドラー心理学で変わる学級経営からの学び②
みなさん、こんにちは、旅人先生Xです。
今日は、以前読んだ、赤坂真司さんの著書「アドラー心理学で変わる学級経営」からの学びについてご紹介します。
今回は、その②です。
学級経営とありますが、子どもに関わる人には、特にオススメの記事です。
目次は以下の通りです。
1⃣原因は過去、目的は未来に意識を向けている
前回、目的論と原因論のことを書きました。
簡単に書いておくと、
✅のどが渇いたから水を飲む 原因論
✅渇きを潤すために水を飲む 目的論
という感じかなと思っています。
原因は、過去にあり、目的は未来にあるイメージで私は考えています。
そう考えてみると過去は変えられないから未来の方がアクセスしやすい。
未来は、決まっている物ではないと思いますので、不確定要素は当然おおいに含んでいます。
・・・が、変えられないことにアプローチをするより、変えられることにアプローチをしていく方が良いのではないかと私は思っています。
そのほうが成長に繋がりそうだと思うからです💡
また、目的論を意識したアプローチをすると、原因探しや何かの犯人捜しに躍起になるということがかなり減りますので、とても有意義です。
また、未来のことを一緒に考えるということは、それぞれの子どものこれからのことについて考えていくというスタンスをとることになります。
目的論を意識したアプローチは、子どもに寄り添った指導を行っていく一つの有効な手段になると私は思います☺
2⃣子どもが学級でとってしまう不適切な行動4つのパターン
✅人は居場所を確保するように行動している。
【物理的、社会的、心理的な居場所】
子どもも大人も居場所を確保するようにすることはとても大切な欲求だと思います。
私は、この本を読んだ当時、あまりそういう意識がありませんでしたが、それは、きっと居場所がすでに確保されていたからなのだと思います。
居場所がないと感じたり、居場所があると思えなかったりする場合は、きっとその欲求を満たすために、様々な行動を無意識に行うのでしょう。
子どももそれは例外ではありません。
子どもにとっては、多くの場合、学校と家庭が主な生活場所です。
一日の中の大半の時間を過ごす学校での「居場所」があると思えないことは、とても辛いことだと思います。
不適切な行動と言われるものも、そうした「居場所のなさ」が行動の背景にあることが多いようです。
赤坂さんは本の中で、
居場所を見つけるため、適応のための悪意なき不適切な行動【4パターン】
①注意を引く
②力比べ
③仕返し
④無能力の誇示
を紹介しています。
これらの不適切な行動は、対象の「感情を揺さぶることが目的」だとのことです。
周りに対して感情を揺さぶる行動をする=周りが自分をかまってくれる【居場所ができる】ということかなと思います。
細かい不適切な行動の例は今回は、割愛しますが、相手よりも自分がすぐれていることを強く主張したり、できないふりをして過剰にかまってもらうように仕向けたりするような行動が見られたら、要注意💡
もしかしたら、自分の居場所がないと感じているのかもしれません。
そうした行動に対して、どう対応していけば良いのかについて3⃣で書いていきたいと思います。
3⃣不適切な行動へアマチュアは反応、プロは行動
子どもの行動が変化するというより、教師の認知の変化が行動の段階を決めているといえる。
この言葉はとても身に染みるものがありました。
子どもの行動を変化させるためには、教師の認知【子どもの行動をどうとらえて、教師が行動するようにするか考える】ことが大切だと私は感じました。
不適切な行動に出会った時に、ただただ、それに反応するのではなく、
✅行動の背景にどんな気持ちがあるのか、何のためにしているのかということをとらえる
✅とらえたことに合わせて具体的な行動をこちらがとっていく
ことが大切だと私は思います
教育の専門家として、ただただ子どもの行動に反応するのではなく、
○適切な行動を落ち着いて探す。
○上手くいくまで支援を続ける
といったことが大切であると書籍の中でも書かれたと思います。
不適切な行動を叱られても繰り返す場合、自分がなんのためにそれをしているか、子どもはわかっていない可能性がある。
とのことです。
自分でも何のためにしているのかわからないことを理解するのは難しいことかもしれませんが、何のためにしているのかについて考えることはできるはずと思います。
まずはそこから始めてみるのが、それぞれの子どもを理解する上では、大切なのだと感じます。
また、
アドラー心理学では、不適切な行動をする子は適切な行動をする意欲に欠けているためにそうすると考える。
それを打開するためには、適切な行動を勇気づける必要がある。
と紹介されています。
不適切な行動をする=適切な行動をする意欲に欠ける
と捉えると子どもの行動に対するこちらの行動や感情の持ち方と大分変わるのではないでしょうか。
ただただ、子どもの行動に「反応」するのではなく、しっかりと子どもの行動を支援するための「行動」をおこしやすくなると思います。
なんだか気になる行動があるなと感じる場合は、適切な行動をする意欲に欠けると捉えて、子どもと向き合ってみると良いのではないでしょうか。
💌読んで下さった方々へ
最後までお読みいただきありがとうございます。
変えらえれない過去に意識を向けるのではなく、変えられる未来に意識を向けるのは、とても有意義なことだと思います。
子どもが不適切な行動を繰り返してしまうときには、なぜそうした行動をとるのかということに加えて、何のためにしているのかということを理解しようとする必要があるなと感じています。
次回は、子どもへの勇気づけについて書いていきたいと思います。
ぜひ、次の記事や書籍も見てみてください。
✅学びその①
✅アドラー心理学で変わる学級経営の書籍の紹介
この記事の内容が、どなたかのお役に立てば幸いです。
これからも学校現場のことや教育、仕事に役立つことを書いていきます🔥
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