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【イベントレポート】提灯竿もみまつり〜地元のお祭りを“中”からレポートします!〜

 こんにちは。NIPPON TABERU TIMES(以下食べタイ)編集部員のももです。
 12月1日、活動拠点の1つである茨城県古河市の「提灯竿もみまつり」に参加してきました。その様子についてお伝えします!

 このお祭りでは、古河の様々な地区や自治体が、自分たちで作った20メートル近い竹竿の先に提灯をつけ、それを激しくもみ合って互いの火を消しあいます。
 神官の帰りを提灯を持って出迎えた人たちが、寒さをしのぐために体をもみ合ったのが始まりで、かつては「お帰り」と呼ばれていました。158年続く、古河の伝統あるお祭りです。
 
 実は私たち、去年は観客としてこのお祭りに来ていました。上から提灯のロウが降ってくるくらいの近さで観戦し、あまりの人々の熱気に、寒さも忘れて夢中になって見入ったのを覚えています。
 「いつか自分も竹竿をもむ側になってみたい」「熱さを中で味わいたい」と思っていましたが、「これは地域の人のお祭りだから、よそ者の自分にはできないことだ」と諦めてもいました。
 それが今年は、古河青年会議所の一員として仲間にいれていただき、なんと食べタイメンバーも一緒にお祭りに参加できることになりました。

 お祭りの参加団体は、それぞれお揃いのハッピを着ます。私たちも、この深緑色のハッピに身を包みました。地域の輪に入れたような心地がして、「いよいよ夢が叶う!」と、一気にテンションがあがりました。

 さあ、竿もみが始まりました。相手の提灯の火を消そうと、みんな激しく竹竿をもみ合います。
 真っ暗な夜空に、提灯の炎がぶつかりあってゆれる景色は、非常に幻想的でした。それに加えて、みんなのかけ声、竹がぶつかる音、ロウの匂いが、このお祭りの雰囲気をより一層盛り上げていきます。

 察しの良い方はお気づきかもしれませんが、夢見心地な上の風景とは裏腹に、その真下は戦場です。みんな羽目を外して、一心不乱に竹を揉み合っています。私たちも負けじと、もみくちゃになりながら竿を動かしました。

 さてここからは、お祭りの裏話をします。
 各団体には、控室のような場所が割り当てられていました。竿もみの前にお腹を満たしたり、みんなで団らんしたりするための場です。
 ここには、手作りの熱々のモツ鍋やけんちん汁、おにぎり、また古河の地元のお酒などが置かれていました。

 古河のみなさんは、外から来た私たちを気にしすぎることもなく、それでいて、「好きに食べてね!」「あれもどうぞ、これもどうぞ!」と温かくもてなしてくださいました。
 この距離感がちょうどよくて、おかげで私たちも緊張することなく、この場に馴染むことができました。

 お祭りに参加して驚いたのは、古河のみなさんの顔の広さです。
 メンバー同士が仲良しで、あっちでもこっちでも冗談を言い合っているのはもちろん、控室にも次から次へとメンバーの知り合いの方が顔を見せにきて、「頑張ってね」と挨拶を交わしていきます。
 こんな風にみんなが集って、みんなで応援するお祭りって楽しいなと、改めてこの提灯竿もみまつりが大好きになりました。
 今回、古河で158年も大切にされ続けてきたこのお祭りの仲間に入れてもらえて、本当に嬉しかったです。寒い冬の夜でしたが、心温く過ごすことができました。

 古河のみなさんにとって、この提灯竿もみまつりは1年を締めくくるお祭りだといいます。少し気が早いかもしれませんが、みなさん良いお年を!

いつもお世話になっている古河の農家・秋庭さんと共に。

※この記事は2018年12月に作成されたものです。


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