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法要中に変身してはなりませぬ!
週末の旅。
一日は父の四十九日法要。
もう一日は完全に余暇。
メインは四歳息子の初めての海。
本物の波音や潮の香りを体験してもらう。
寒いから波打ち際を歩くのはナシかな?
と言いつつ、ビーサンを用意したりして。
喪服関係は実家に送ることにした。
革靴や数珠等、段ボールに詰めていく。
と、息子も黒いTシャツ、長ズボンを出してきて詰めてくれと言う。
気持ちはわかるので入れてあげた。
と、今度は黒いシューズも持ってきた。
雨の運動会の日に履いてたドロドロ。
「自分も黒がいいの」と愚図るので、綺麗に拭いて入れた。
と、最後にキラメイジャー変身ブレスを持ってくる。
いやいや、もう入らないし。
こんなの使わないでしょ?
……数珠の代わりにはならないよ?
和尚さん、びっくりしちゃう。
それでも聞かない息子に
「いつ悪霊が来てもいいように、手持ち」
と、なだめてその場を凌いだ。
当日の朝がまたきっと大変だぞ。
旅の荷の片隅に数珠火の恋し
(たびのにのかたすみにじゅずひのこいし)
季語(晩秋): 火恋し(ひこいし)