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写真について

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#アート

自分の恐怖心をなぐさめる写真なのかもしれない|#マイフォトストーリー

※ここで書く内容は完全に私の感想であってお気持ちであって、モデルさんの意見では決してありません。 #マイフォトストーリー という投稿企画をお見かけしたので参加しようという記事です。 私が言葉を綴る一葉はこちら。 若葉さんとの一葉。 この写真は単体で観てはすべてを表現しきれない、2年半の歴史と一緒に鑑賞して初めて染み入るものがあります。 若葉さんに対してのクソデカ感情について。 それと私にとっての写真・ポートレートという「この世に生きていていい理由づくりの道具」からの解

【Misskey写真部展】開催します!

先日の記事で「2025年は写真展を主催します」と述べました。 告知をする準備ができましたので、宣伝の記事です。 年始の記事はこちら。 今回は詳細の告知です。 コンセプト近年注目を詰め始めているSNS「Misskey」で写真活動を行っているメンバーで集まって展示をするグループ展です。 これまでSNSと言ったらXやInstagramを通じた集まりが中心でした。 しかし昨今の情勢から様々なSNSプラットフォームにユーザが散り散り、各SNSのアルゴリズムに踊らされる、そんな現代

展示初心者のとき知りたかった、準備のこと|写真展の準備と失敗の事例集

写真展に初めて出展した2023年。 いくつも展示をまわり、3度展示に参加して、少しではありますが知識が入ってきました。 初心者の時困ったことランキング第一位「展示をするにあたっての情報が散逸してて、何を準備すればいいのか分からない」。 そんな当時の自分に対する手向けと、知人へシェアする目的で、一度自分がわかっていることをまとめようと。 特に失敗事例はネット上でも見つけにくいので、重点的に。 これから展示を目指そうという方に向けて書くので、有料記事にはせず無料で全編見られる

写真の主語、展示の主語┃〈UNTITLED2024〉を終えて

2024年11月22日~24日、原宿のデザインフェスタギャラリーにて行われました〈UNTITLED2024〉。 無事終了しました。 ご来場いただいた皆様、開催してくださった運営の皆様、展示を共に作り上げた出展者の皆様に感謝の限りです。 そして1年間お力添えいただいたモデルさん方にも御礼申し上げます。 2023年11月から1年間、このために撮影や執筆を進めておりました。 それほどまでに周囲のレベルが高く、下手な写真ではならぬと試行錯誤する原動力となっていました。 Mikuri

展示写真を語らせてほしい

前回記事からの続き。 自分用の備忘録がてら、写真についての考えを。 モデルを務めていただいた若葉さんのSNSもぜひご覧になって。 https://twitter.com/Wak_Kot8 テーマ設定あいも変わらず「自己愛」が中心。 ただ当初構想していたテーマがもろもろの関係でボツになってしまったため、数週間でテーマ変更→撮影を済ませる必要がありました。 そして展示までのスケジュールを考慮するに、撮影が可能だったのが若葉さんしかいなかった、と。 ひとつ留保すると、若葉さ

「ただ、そこにいる」こと、それと自己肯定感|グループ展の感想

去る8/23~25に『Photo exhibition ただ、そこにいる』へ参加しました。 写真について色々語りたかったのですが、会場にいられる時間が短くお話しができませんでして。 そこでリハビリがてらnoteで語りを聴いてもらおうという記事です。 今回は展示のコンセプトに対してのアプローチ、そして展示自体の感想と反省について書いていきます。 次回は写真そのものについて語っていこうかと。 「ただ、そこにいる」の解釈今回のグループ展にはテーマが設定されていました。 一つは「

「可愛いだけで終わらせない」ポートレートの撮り方で、大切な友達を撮ってきた

ポートレート、特に日本のポートレート界隈でよく聞くワード。 「彼女感」 「デート風」 こういったワードに対してのアンチテーゼを掲げ、一人の女性を撮るうえで重要な 「あなただからこその写真」 「自分ウケ最優先」 を目指すための、私なりの考え方を紹介する記事。 役者さんが多く共感してくれる「可愛いだけで終わらない」ポートレートを求めた私のメソッドです。 強めの言葉を使っているので苦手な方はブラウザバック推奨。 どこか他人と差別化できる写真を撮ってみたい方。 撮られたいん

なんで写真ってこんなに難しいの???まるで将棋だな|最近行った美術展2024年2月編

ほんとうは行くたびに情報をシェアしたいけどまとめてしまうアート巡り記録記事です。 今月は写真展示多めで、勉強目的な一か月でした。 〇CANON PHOTO CONTEST 2023|キャノンギャラリー銀座どこで情報を知ったのかすら覚えてないですが、キヤノンのフォトコン受賞作品展を。 たしかに面白い作品や実力のある作品が多かったものの、その賞を勝ち取る根拠については読み取ることができませんでした。 写真って難しい… 〇特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」|国立科学博物

写真展UNTITLED2023展示作品「自己愛」紹介・解説

12/4に掲載した記事の続きです。 写真展に展示した四葉、そして設置したブックについてのご紹介と解説です。 併せて私の備忘録。 まだご覧いただいてない方は、前回記事も併せて読むと幸せになります。 全体の構成今回は四葉を展示しました。 これまで40名ほど撮影をさせていただきましたが、その中でも自分のターニングポイントとなった方を、僭越ながら選んでおります。 〇テーマ「自己愛」 全体のテーマとしては1年3カ月で12本の記事を書いた『表現の自由研究』をもとにしています。 連載

「自分の一葉と一緒に旅をしているような空間でした」|写真展UNTITLED2023に参加して

去る11月24日から26日の3日間、グループ写真展『UNTITLED 2023』に参加しておりました。 私にとって正式な写真展への初出展と相成りました。 何もかも初めてづくしの中で、数々の失敗と、新たな挑戦に対する熱量やアイデアを得た日々の記録です。 写真に限らずクリエイティブを楽しむ方に、ヒントをご提供できるよう、そして自分の備忘録として書いてみます。 作品の紹介や解説については、後日別途記事を投稿いたしますのでお楽しみに。 この記事が「先週特にスキを集めたアート記事

写真展に初出展します|UNTITLED2023

以前から「写真展に向けて~」と書いておりました私です。 此度、その写真展のホームページが立ち上がったとのことで、ご報告の記事となります。 https://www.untitled-photoexhibition.com 概要日程:2023年11月24日〜26日 デザフェスタギャラリー原宿 EAST 301・302 〇コンセプト UNTITLEDに決めた背景UNTITLEDの初回である2022年の展示を見に行った時、その雰囲気やコンセプトに惹かれたことがきっかけでした。

青春なんてクソくらえ

Twitterの写真界隈てちょっとした、炎上までいかないボヤ騒ぎみたいなことが起きていました。 曰く。 確かに、制服の人物写真というジャンルは存在します。 いわばフォーマット化・様式化したような世界です。 その表現は(個人情報や性的な問題等がない限り)存在自体を否定されるようなものではありません。 また、写真にメッセージ性が必要かといえば、必ずしもそうとは言えません。 当該ツイート主の考えも十分尊重に値しますが、少々視野が狭いように思われました。 ただ私はこう思うのです

いい写真を撮るために割り切ったこと&役に立ちそうなこと

冒頭からタイトル詐欺を自白します。 私は「いい写真」が何かわかっていません。 ここから書かれる文章は「上級者とも初心者ともいえない自分が思い悩んだ末に試行錯誤して吟味したtips」です。 それが結果的に「いい写真を撮るための施策」になってたらいいなーという情報共有。 割り切ったこと3つ 役に立ったこと3つ をそれぞれご紹介。 さっそく行ってみましょう。 割り切ったこと①「○○構図」は道具 初心者向けの写真講座を見ると、たいていとっかかり「まず三分割構図で!」「脱、日の

女性が撮る写真、男性が撮る写真、自分が撮る写真

ひとつ間違うと危うい論になるテーマですが、あえてこのタイトルでしたためます。 「写真を撮った人物の性差は、写真そのものの評価に影響を及ぼすか」 そんなお話し。 結論:影響を及ぼすとっかかり結論から。 「誰が撮ったか」「どんな人物が撮ったか」という情報は作品に影響を及ぼします。 時には作品のクオリティ以上に重要視されます。 性差・性別についても同様です。 私の主観であるという予防線を張りつつ、話を進めます。 本稿では、以下の構成で進めます。 ヌードはアートか 女性が撮る