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🐹「きのう何食べた?」が好きすぎる件

この世の中に「きのう何食べた?」の存在を知っている人は、いったい、どれだけいるだろう…?

わたしは数年前、ヴィレヴァンでたまたま手に取ったコミックからハマり始め、続いてドラマ、映画のファン。

何を隠そう!今、このnoteもテレビ東京公式ドラマチャンネル様が期間限定で公開してくださっている←(神!)「正月スペシャル2020」を観ながら書いている。


知らない方の為にリンクを貼っておく。https://www.amazon.co.jp/dp/4063726487


さて、今回は自分がなぜ、この作品たちに、これほどまでに惹かれるのか知りたくて理由を分析してみた。



1.恋愛を主としていないストーリー


わたしは、よくある典型的な展開や胸キュン要素のある少女漫画や恋愛ドラマが苦手だ。

主人公の筧さんは弁護士、ケンジは美容師でそれぞれの職場での様々な出来事やクライアントやお客さんとのやり取りも描かれるのだが、お仕事ドラマではないし、ふたりは同棲しているゲイのカップルだが、いわゆるBLドラマでもない。

仕事に対するスタイルや人間関係、家族との関わり方、買い物をして料理をして食べる…誰にでも通じるような日常がそこにはある。

ケンジは筧さんに対して可愛らしく愛情表現をするし、筧さんも一見、周囲にゲイだと気づかれないように振る舞おうとしている事が多いようだが、ケンジを大切に思っているのが、彼を見つめる表情や様々な言動ですごく伝わってくる。

これこそ、真の愛のある人間ドラマだ!

2.個性豊かな登場人物たちが非常に愛らしい

ドラマのキャストを知った時、少しびっくりした。わたしの中の漫画のキャラクターのイメージとは違うなと思ったからだ。

でも今はキャストのみなさんや作品に携わって下さった、みなさんにお礼を言いたい!(もちろん原作者のよしなが ふみ先生にも!)
「こんなに、あたたかい作品を作ってくださって、ありがとうございます!」と。

おそらく、アドリブもあるであろう、キャストの方々の演技やセリフまわし、絶妙な間や表情、BGMに至るまでもう感心してばかりです。

みなさんも、もしかしたら最初は…
内野聖陽さん演じるケンジのテンションの高さに驚いたり、田中美佐子さん演じる佳代子さんの荒っぽさに戸惑ったり、磯村勇斗さん演じるジルベールのひどいワガママ&口の悪さに閉口したりするかもしれない。わたしもそうだった。

でも今はどうだろう。
みんなこんなに愛おしいのだ!

3.セリフが胸を打つ

主人公の筧さんやケンジと同じ性別・年齢・職業や境遇の人は多くないと思うのだが(わたしも含め)
なぜか登場人物たちのセリフに共感したり、じーんとしたりしてしまう。

ゲイカップルじゃなくても、恋人との関係に悩んだり、疑ったり、心配したりする出来事が起こる可能性がある。
入籍していなかったり、子供を持っていない人もいる。特に、筧さんの母親のシーンでは、結婚をしてない人や、(わたしような)子供のいない人にはグサッと来ることがあるかもしれない。

多かれ少なかれ、人間関係や家族との関係の悩みはほとんどの人が持った経験があるはず。
だからこそ筧さんやケンジ、佳代子さんの一言に、心にポッと灯りが灯ったように、あたたかな気持ちになるのだろう。

誰かに何か心が沈むような事が起こった時、いつも別の誰かのセリフが必ず救ってくれるのだ。
わたしはあんなに上手な事は言えないけど、夫や家族に何かあった時は、少しでも支えになれるような、そんな存在でありたいと思う。


4.料理が美味しそう


わたしは料理をするのが、あまり好きではないのだが、なぜか料理番組や、料理が出てくる漫画・ドラマを観るのは好きだ。

この原作漫画・ドラマ、映画共に筧さんやケンジ作(たまに佳代子さんやジルベール、筧さんの母親)の手料理が出てくる。これがどれも、とても美味しそうなのだ。

料理ができあがっていく過程や、楽しそうに作っている人、それを美味しそうに食べている人を見るのが好きだ。

漫画にはちゃんとレシピが載っているし、ドラマ・映画内でも、上手にセリフに作り方をのせてくれている←(これがごく自然で、すごい!)のだが、筧さんは、すごく手の込んだ料理を作る事があるので
「あー!これは自分では作らないなぁ~。」と思いながら、ただ見ているだけ。
筧さんは節約家なので、節約レシピの参考になる物もあるかもしれない。

余談だが、脳内で作り方を話している筧さんに対し、ケンジは全部口で言う。(笑)
これがまたらしくて、とてもかわいい。


最後に 


わたしは、どのキャラクターも好きなのだが
ケンジの感情表現の豊かさにはかなり救われているのかもしれないと思う。

筧さんが仕事で忙しくて、何日も夕食を一緒に食べられないというシーンでは、ひとりで料理をして、ひとりで食事をするケンジに、わたしは自分の経験を重ねて、切なくなった。

筧さんといる時、一緒に料理をしている時・食べている時の楽しそうなケンジ…
筧さんの料理を大げさなくらい「好き」とか「美味しい」とか言いながら、すごく美味しそうに食べているケンジを観ていると、わたしまで幸せな気分になる。

ケンジが、いつも料理の感想言ってくれるの、作ってる筧さんは嬉しいだろうな。

ずっと仕事で忙しかった筧さんと、久しぶりに食事ができた時、ケンジは思わず涙する。

そうだよね、そうなんだよね。毎日、大切な人と一緒に過ごせる事、一緒にご飯を食べられる事は当たり前じゃない。


筧さんとケンジがそうしているように
わたしも夫との時間を
これからも大切にしたいと思う。


🐹

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