点は結びついて線に、線は結びついて面に、そして、これからどうなるのでしょう?
(写真は仙台空港:2021年10月撮影)
こんな将来の夢は、おかしいんじゃないだろうか。
最初に意識したのは保育園でした。
保育園のお絵かきの時間に
「大きくなったら何になりたい?それを絵に描いてみましょう」
そう先生が言いました。
私はもらった画用紙を何も考えずに
横向きにしました。
その瞬間、思ったのです。
こんな将来の夢は、おかしいんじゃないだろうか。
ハイパフォーマンス・コンサルタントの髙澤健(たかざわたけし)です。
この記事を読んでくださっているあなたが、「最高の自分」に向かって成長するお役に立ちたいと願いながら書いています。
アフリカゾウになりたい
画用紙を横にしたのは、
アフリカゾウを描こうと思ったからでした。
物心ついたころから、
動物園に連れて行ってもらう度に
アフリカゾウの前から
一歩も動かないほど
アフリカゾウが好きでした。
単純に大きくなったら
自分はアフリカゾウになりたい。
そう思っていました。
でも、保育園のお絵かきの時間に
周りのお友達は、
みんな画用紙を
縦にして描いているのに
自分だけ横にしている。
やっぱり、
おかしいんだよなと思ったのでした。
まだ何も書いていない画用紙を
縦向きにして
隣の男の子が描いていた
「おまわりさん」を
写して描いたのでした。
あきらめない
自分に嘘をついて
「おまわりさん」を描いた
きまりの悪さは保育園を卒園しても
つきまとうことになります。
小学校2年生の頃に解決策を見出します。
動物園の飼育係です。
そうだ!
アフリカゾウ担当の飼育係になろう。
動物園で小学生の体験飼育をしていることを
親が紹介してくれました。
アフリカゾウの世話はできませんでしたが、
ハムスター、ウサギ、カンガルー、
最後はクマの世話の手伝いをしました。
しかし、動物園がアフリカゾウにとって
最適な環境ではないことを
小学校卒業するころには
知るようになります。
それでも、アフリカゾウをあきらめられなくて
中学生ではアフリカ大陸に行って
自然保護区でアフリカゾウを守る仕事をしたいと思いました。
ところが、自然保護区で働くためには、
その国の国民でなければならない事が分かり
とうとう、断念することにしました。
それで今どうなったの?
その後、大学の専攻を決定する際に
「森林生態学」という選択をした理由が
想像できるかもしれません。
いまでこそ、「生態学」とか「エコロジー」
という言葉が頻繁に使われていますが、
当時はあまり注目されている学問ではありませんでした。
しかし、「生態学」で学んだことを
対人支援の働きをする現在、
使わない日はないと思っています。
多くのことを使わせて頂いていますが、
その内の一つをご紹介します。
様々な微生物や動物・植物と自然環境は、
互いに関わり合いながら、
生態系としての全体最適を保つように増殖していく。
これは、私たち人間の生態系である
社会や組織についても言えると思います。
一人ひとり異なる個人が、
関わり合いながら、
貢献し合うことを通して
社会や組織が全体最適に向かうことができる
そう思うのです。
どうしたら、それが実現するだろうか?
「最高の自分」に一人ひとりが向かうことで
少しでもそれに近づくことができる
生態学で学んだことが、
私を信じさせてくれるのです。
アフリカゾウから始まった
夢が不思議な形でここまで来ました。
これからの展開も楽しみです。
あなたはどのような道を歩んでこられましたか?
スティーブ・ジョブズの有名なスタンフォード大学での卒業記念講演の言葉を思い出します。
「もう一度言います。未来に先回りして点と点を繋げて見ることはできません、君たちにできるのは過去を振り返って点と点を繋げることだけなんです。だからバラバラの点だとしても将来それが何らかのかたちできっと繋がっていくと信じなくてはならないのです。」スティーブ・ジョブス