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本を読まない人に読ませてしまう本が、noteに活かせそう。


哲学本とか、手に取らないのに、フラフラと手に取ってしまって、楽しく最後まで読んでしまった(!!)

め〜ちゃくちゃ、読みやすい哲学本。


読まない人に、読ませてしまう工夫がつめこまれています。


それが、こちらの本です。

『自分とか、ないから。』

しんめいP著
東洋哲学と出会ったら
「本当の自分」とか、
どうでもよくなった話。

本を読んでいるという感覚がありません。

友達と、雑談をしている。

という感覚がピッタリです。


硬い言葉は頭が受け付けない。
文字を目で追うのもダルい。

そんな状態でも、
読める行間と、文字のデカさ
調べなくても補足されてる写真イラスト


これは、読める!


読めるぞ!




(早速真似してみました)😅

よく分からないことを、いかに読みやすくするか。この本から、伝わってきます。noteを書く時に活かせそう……!




【はじめに】本音を曝け出す


【はじめに】を読んだ時点で、一気に著者のことが気になり、本の内容に引き込まれます。

32歳。無職になり、離婚して、実家のふとんに一生入ってる。


人生のピークは18歳。
東大に合格した時である。

(略)


ふとんから出られない。
「なんかめちゃくちゃ虚しい」
というだけの理由で。


「働く意味が」わからなくなった。
「売上」「お金」「成功」
ほしいはずなのに、ほしくない。
がんばりたいはずなのに、がんばれない。


まず、自己啓発本を読んだ。

うそ。
読めなかった。

「好きなことをみつけよう」
「強みをいかそう」
「成功しよう」

ぜんぶ、生理的にむりになっていた。

(略)

「本当の自分ってなんだろう」
日本社会で、これ口に出したら、超バカにされる。みんな気になるくせに!


でも、自分探しの本場、インドはちがう。
何千年も、今、この瞬間も「本当の自分探し」をしている哲学者たちが何億人もいる。


ありました、「答え」。
無職だろうが、離婚してようが、ふとんにいようが、楽になる、ヤバい哲学。



東洋哲学は劇薬である。


はじめにより。


はい、読みます、読みます🙌


【はじめに】の自分語りで、本音を出し切るの、大事ですね。まるで、著者の友人にでもなった気持ちで読み始めてしまいました。



【たとえ話】に「わかりみ」ありすぎる!


この著者のたとえ話が、映像として思い浮かべられるので、次から次に読んでしまいます。

ぼくの家はゴミ屋敷なので、すぐモノがなくなる。サッカーの試合が見たいのに、リモコンが見つからない。結局見つからず、試合が終わってしまった。

翌日気づいた。そもそもおれ、テレビを持ってなかった。ホラーである。仕事がきつくて頭がおかしくなってた。探していたリモコンは、そもそも存在しなかった。

「ない」ものを探すことは、完全にムダで、おそろしい苦しみだった。

「自分」がない、のだとしたら、「自分探し」はそりゃ苦しいはずである。

第1章「無我」自分なんてない
【ブッダの哲学】P34

誰もがやったことのある、「モノを探す行為」から、「見つからない」苦しみをスッと想像できてしまいます。



【先に】ツッコんで安心させる


言い切ったあとに、読者から出そうなツッコミを、自分でしていくスタイル。

この写真を見てほしい。
「カレーが食いたい」と思わなかっただろうか?(おもったことにしてよ)


カレーが食いたいって思考するぞ!とおもって、「カレー食いたい」とはならないでしょ。(いたらなんかごめん)


こちらが疑問に思うより先にツッコんでくれているから(まぁ……そこの所、分かって言ってるならいいか)と、安心して先に読み進められる効果がある気がします。


少しでも(ん?)と思うと、話が入って来にくくなるので、これは使ってみたいなと思いました。


【視覚に訴える】イラストと写真はあればあるだけいい


182枚。
こんなに挿絵がある本、見たことない!というくらい、1ページに1枚あるんじゃないかと思わせるほどイラストと写真、図が出てきます。

いや、そこ、いる??と思う部分にまでデカデカと。

しかし、このイラストがあるおかげで、
勢いで読めちゃうんです。宗教の話でも離脱することなく。
想像できない?しなくていいよ。絵で入れとくから!って、声が聞こえてきそう。



【note】は人生を変えるおそるべきツールかも


著者のプロフィールを読むと、noteの記事がきっかけに出版できたとのこと。
note……おそるべし。

本、むかしから、書いてみたかった。
会社員がんばって、起業して、成功して、本かく。的な。

でも、逆だった。
会社員でつまづいて、その後ぜんぶでつまづいて、本かくことになった。

この未来をむかしの自分がしったら、死ぬほどビックリすると思う。

「ダメなやつほど救われる」

めっちゃ不思議な哲学。なむあみだぶつ!

第5章「他力」ダメなやつほど救われる
【親鸞の哲学】p272より


早速検索してみる🔍

コチラの記事のようです。



さいごに。


この本の出版社であるサンクチュアリ出版さんは、“本を読まない人のための出版社”を目指しているとのこと。

ふだんあまり本を読まない人にも、読む楽しさを忘れちゃった人たちにも、「宝物になるような本」を、「人生を変えてしまうほどのすごい衝撃を与える本」を、工夫しながら作っているそうです。

どれも読みたくなるー!


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