恋の占い&呪文
小学生のころ。
学校の図書館で読んだ本が、自分でも欲しくなって本屋に書いに行った。
自分で探してみるが、その本が見つからない。
せっかく都会の本屋まで来たので、カウンターで探してもらうことにした。
👧「あの〜、本を探しているんですが」
👩🦰「はい、タイトルは何でしょうか?」
👧「恋の占い、あんど、呪文です」
👩🦰「え?もう一度、よろしいですか?」
👧「恋の占い、あんど、じゅもんです!」
👩🦰「お調べします。“恋の占い&呪文”でよろしいですね?」
👧「はい…」
私の後ろに並んだお姉さんが、クスッと笑っうのが聞こえた。
タイトル言うだけで、なんでこんなに恥ずかしいんだろうか…。
当時、恋をしていたわけでは無かった。
けれど、その本に書いてある、紙に書いた願い事を満月の夜に水に浸したり、筆箱に入れたりと、儀式めいた《おまじない》が魅力的に思えたのだった。
恥ずかしい思いをして、探してもらったが、もう廃盤になっているらしく、手に入ることは無かった。
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