夏の思い出 手花火
夏の風物詩と言えばやはり花火を思い浮かべますす。
最近では公園などで気軽に花火ができるところが少なくなっており、寂しい気もしますが、
実は線香花火の作成と体験ができるワークショップがある事を知り、一度やってみたいと思い、
筒井時正の玩具花火製造所のワークショップに参加して、線香花火(手花火)を作って夏を堪能することとしました。
筒井時正玩具花火製造所
筒井花火製造所では、線香花火の製作工程を体験するワークショップや、
お子様向け商品「えかきはなび」を使い
花火の巻き紙に絵をかくワークショップも行っています。
線香花火の一生はとても変化に富んでいて
目まぐるしく様子を変え消えていきます。
蕾→牡丹→松葉→散り菊
他の花火と異なり勢いや派手さはないものの、
花火の一生をここまで繊細に表現している線香花火は趣深いです。
長手牡丹とスボ手牡丹
長手牡丹は関東から全国に広がった線香花火で、火花を下に向けて楽しみます。
長手牡丹はなじみのある方もたくさんおられるかと思います。
スボ手牡丹は玩具花火の原型となった線香花火で、主に西日本(九州)でお目にかかることができます。
今では持ち手部分の藁(わら)の確保に苦労するそうで、中々材料の確保が難しい状況だそうです。
持ち方にコツがあり、正しい持ち方をすると、線香花火の玉が落ちにくくなり、長く楽しむことができます。
線香花火「スボ手」の持ち方
火薬のついている方を斜め上に向けて火をつけ、持ちます。
線香花火「長手」の持ち方
火薬の方を下げ、を斜め45°くらいの角度で持ちます。
長手牡丹とスボ手牡丹は着火の原理が異なっています。
長手牡丹は風を当てないことにより花火を長引かせることができ、
スボ手牡丹は風を当てることにより長引かせることができます。
長手牡丹は風が当たることによって蕾の上の和紙が燃え、火玉が落ちます。
体験
今回はこの移りゆく花火となるよう制作します。
失敗すると花火の持ち手まで火の手が周り火傷します。
作り方はがざっくりと説明すると以下の通りですが、実際に体験されたほうが良いと思います
和紙に火薬を規定量入れた後、丁寧にねじり込んで、伸ばすと線香花火が完成します。
右手と左手のねじり込みのの力加減が大変難しく、市販されているようにキレイなりません。
この手技が、線香花火の良否を分けることになります。
線香花火の材料は
真っ黒な火薬、カラフルな和紙と火薬を入れる道具。
火薬:宮崎産松煙
和紙:福岡県八女市てすき和紙の草木染め
線香花火の使用期限は長く、20年は持つとのこと
下の写真が45分間の最初と最後に作った線香花火です。
持ち手から花火の先端までのねじりにおいて、白い和紙が見えないように作るのが基本です。
最初のは途中に白い部分が見えるので失敗していることがわかります。和紙をねじるときの右手と左手の絶妙な力加減が特に難しいです。
分かっていましたが、45分のワークショップで、圧倒的に時間が足りません。
最初と最後の線香花火で試してみます。
さて、実力の程は?
最初に作った線香花火はまさに、悪いお手本のように、手元まで火が回り火傷しそうになりました。
花火が花火にならず手元まで燃えてくると焦りますね。
最後のはどうか?
なんとか花火らしくパチパチとなってくれました。
国産の線香花火はもう筒井時正玩具花火製造所でしか作っていません。
過去のnoteでは神戸市の玩具店「クリス」にその線香花火が置いてあったことを記事にしています。
作った花火は20年くらい持つそうなので
毎年のルーチンとして線香花火をするのも
粋な感じがします。
線香花火作成のワークショップは
夏の良い思い出になりました。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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