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現代の教育を考える

 『教育論の新常識』(中公新書ラクレ)という本が発売されました。現代の教育の現状や問題点を知るのに最適です。

 以下のように,4部構成になっています。

Ⅰ 教育格差

Ⅱ 「学力」と大学入試改革

Ⅲ 教育政策は「凡庸な思いつき」でできている

Ⅳ 少しでも明るい未来にするために

 さらに全部で20項目に分かれて,22名の大学の先生方がテーマを決めて論じています。

 第2部は,さまざまなところで話題となる,「国語教育」「英語教育」「共通テスト」に関する,タイムリーな問題点がわかりやすく述べられています。もちろん,東京大学の阿部先生や中村先生も執筆されています。また,「大学教育のあるべき姿」についても論じられており,興味深い内容です。

 そして,第3部には,

「教員という『聖職』に潜むリスク」

という章立てもあり,教員の方は小中高問わず,考えるべき問題だと思います。読んで共感する部分も多いと思います。

 興味のあるテーマから読んでも,最初から通して読んでも,非常に考えるべき部分が多くあります。教員の方はもちろん,教育に興味のある方は必見です。


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