知識量と思考力は反比例する。
ちくま新書プライマリー「何のために学ぶのか」を読んで。
●要約・引用
小学校からだんだん知識が増えていき、それと引き換えにどんどん頭が働かなくなってしまう。ここでいう「頭が働かない」というのは、「新しいことが考えられない」「判断する力がない」ということ。
知識が増えると、どうしてもその知識をそのまま使用して物事を処理しようとしがちになる。自分自身で考えることが、ついついおっくうになりがちだ。本に書いてあることをそのまま頭の中に入れ、それによっていれば自分で考える必要はなくなる。
中略
自分の頭の中が、他人が考えた知識、本に書いてある知識で満杯になることが、そんなにいいことだろうか?とんでもないことで、むしろ逆だ。そんな知識だけの頭では身動きが取れなくなってしまう。いわば、知識メタボリック症候群。知識のぜい肉で太ってしまうと、軽やかで柔軟な思考など到底望めなくなる。
中略
例外はもちろんあるけれど、だいたいにおいて知識が増えると、ものを考える力が減っていく。知識と思考の間では反比例の関係が成り立つのである。
●気付き
自分は典型的な知識メタボかもしれない・・・。不安になるから、手っ取り早く知識を得ようとする。でも、使えない知識ばかりが頭に溜まっていき、考える力は落ちているのではないか・・・。