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霜月|November


コラム|霜が降りる

霜月、そろそろ霜が降りる頃という意味で、晩秋から冬の風物詩「霜」。「月夜の大霜」と言う言葉にもあるように、月が綺麗に見える夜、つまり雲と風がない日に放射冷却で地表の温度が0℃以下になると、草木や地面に霜が降ります。霜が降りた景色は美しいものですが、多くの農作物にとっては大敵。一方で、白菜や大根、ほうれん草などは、霜が降りると寒さから身を守るために糖分が増え甘くなります。「霜降り野菜」と呼ばれ、冬の味覚の醍醐味でもあります。
 

医療情報|健康で長生き:不都合な真実

人生100年時代
日本の平均寿命は男性: 約81.58歳、女性: 約87.57歳と世界で一番の長寿国です。男女ともに、50年間で12年以上寿命が延びました。健康寿命(目安:一人でお風呂に入れなくなった年齢)も、男性:72.68歳、女性75.38歳とこちらも飛躍的に伸びています。これには、食生活、医療の発展、生活習慣、社会的要因など様々な要因があげられますが”豊かさの証明“とも言われています。
しかしながら、介護を受ける期間は男性が約9年、女性が約12年とこの期間はあまり短縮されていません。また、男性においては、新たな問題が起こってきています。警察庁犯罪統計によりますと、検挙された刑法犯のうち高齢男性が占める割合が過去最高になり、過去20年間で高齢男性による事件・事故・犯罪の発生数が劇的に増加したと報告されています。その他、高齢男性の「うつ病」と「生活習慣病」も劇的な増加が報告されています。このような変化は女性では認められず男性にのみ起きていることのようです。つまり、健康寿命も延び、「健康で長生き」は手に入ったものの、高齢男性の病気と社会問題は増加したという結果になってしまいました。“なぜこのような事態に?”決定的なことはわかっていないのですが、「男性ホルモン」が関係しているのではないかとの報告があります。40歳過ぎ頃より男性ホルモンは減少していきます。ずっと下がり続けるのです。その結果、加齢とともにイライラ、物忘れ、不眠、体調不良、疲れなど様々な不都合が起こってきます。世界的にも同様な問題は指摘されており、欧米では男性ホルモンの補充なども積極的に行われています。気になる方は男性ホルモンを測定してみませんか?健康で穏やかな老後のために!


健康オタク|血管にやさしいお風呂術


血管を守り、健康を維持するために自分に合った正しい入浴法を実践することは快適な生活を手に入れるのに役立ちます。
湯温はぬるめがベスト
急に熱いお湯に入ると、皮膚近くの血管が縮み血圧が一時的に上昇し、心臓や血管に負担がかかります。まず、ぬるめのお湯でかかり湯をしましょう。また血圧上昇は熱いお湯に長時間浸かることでも起きます。血管を守るためには、38~40℃のぬるめのお湯が最適。季節に応じて湯温はその範囲内を目安にし、浸かる時間は15分以内にしましょう。また、ぬるめのお湯での入浴を就寝90分前に済ませることで睡眠の質を高めます。
水分補給を忘れずに
入浴中や入浴後は、汗をかくことで体内の水分が失われます。 水分が不足すると、血液中の水分も減少し、血液の粘度(濃さ)が増加します。これが血圧上昇の原因となり、動脈硬化や心臓に対する負荷が増加する可能性があります。 お風呂に入る前後にはコップ1杯の水を飲みましょう。
高齢者は特に注意
加齢とともに血管の柔軟性の低下が起きます。この現象を動脈硬化と呼び、血管が硬くなることで、心臓が血液を送り出す際により強い力が必要になります。さらに血管内のコレステロールなどが原因で血管壁が厚くなります。これらは高血圧の原因となります。いつもの入浴が心筋梗塞や脳卒中の原因とならないために血管にやさしい入浴を心がけましょう。
入浴後
入浴後はすぐに身体を拭き、急激に身体を冷やさないよう心がけましょう。また湯船から急に立ち上がると、立ちくらみや血圧の変動が起こりやすいので、ゆっくりと動作することが大切です。
基本的なことを守りながら、毎日のバスタイム楽しみましょう。
 


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