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好き嫌いは変わるもの?

僕は小さい頃、とにかく納豆が嫌いでした。

給食で出ようもんならとんでもなく憂鬱だったし、
家で隣で弟が食べてようもんなら、逃げていたくらい苦手でした。

何が嫌いなの?と良く聞かれたんですが。

「細胞が受け付けない」

という、まぁゲーム好きで厨二病全開の子供らしい答えをしていましたw

実際でも何が嫌いだったかっていうと、
匂い、食感、味、喉越し、見た目等々。。。

細胞が受け付けないというのも言い得て妙なくらい、全てが苦手だったんですよね。

僕の小さい頃からの苦手なものといえば、この納豆と、アレルギーが出てしまった落花生(ピーナッツ)くらいなものでした。
周囲よりは好き嫌いが少ない方だったなとは思うのですが、とにかく一点集中で嫌いでした。

だから、一生納豆は食わずに終わるんだろうなぁ、と思っていました。


そんな、20代半ばのある日です。

ふと、買い物に行ったスーパーの納豆売り場で足が止まりました。
納豆を10秒くらい見た僕は、なぜか突然こう思いました。

「なんかいけそうな気がする」

そう思い、納豆を買って帰ることにしたのです。

今思っても、この時の感情は意味不明なのですが、苦笑

で、実際帰って食べてみます。
ずっと避けて通ってきたものですから、作り方もほとんど分かりませんからしどろもどろしながらです。
でも、なぜかそこには嫌悪感はなくて、なんなら少しワクワクしていました。

白米に納豆をかけて、一口食べてみると。

「え、美味しいぞ?」

なんと、そのまま完食してしまいました。

もう一生食うことはないと思っていた納豆を、無理なく、しかも美味しいと感じながら食べ切ってしまったのです。

その後、納豆は安価なこともあるので、一番お金のなかった時期の支えになってくれていました。
毎日とは言わずとも、週の半分は納豆を食べていたのではないでしょうか。
今まで食べなかった分を払拭するかのように、食べまくったのです。

今も、もちろんたまに食べている、普段のラインナップにある食材になりました。


大人になったら味覚が変わる。

というふうに言われてはいますが、正直よくわからない感情でした。
でも、僕が大きく実感した出来事が、この納豆との再会でした。

でも、ラッキーなことに小さい頃に好きだったものを嫌いになるということは今のところ起こっていません。
ピーナッツに関しては、納豆ほど美味しいと思ったことはないのですが、食べられなくはない食品になりました。

納豆と仲良くなったことで、僕の好き嫌いは、なくなってしまったのです。

好き嫌いって、その場ではどうしようもないくらいの感情が湧き出ると思うんです。
本当に逃げ惑ってましたからね、小さい頃、苦笑

野菜とか「栄養があるから」と結構無理して食べさせられることが多いと思うのですが、ストレスがかかってまで食べても本当にそれは体のためになるのか?とか思ってしまいます。

納豆も健康食材としては有名どころでしたから、同じような理由で勧められましたが、テコでも動きませんでしたw
納豆を食べなくても、人生困らない、とは思っていましたから。

でも、少しと気が立ったある日。
その嫌いだったものと関わることがあって、嫌悪感がないような気がするのなら。

一度、食べてみてはいかがでしょうか?

案外、その後を支える大事なパートナーになるかも、しれませんよ?笑

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