どんぐりから出てくる虫ってどんな虫?-意外と知らないどんぐりの話
子ども:お母さん、これ何?
お母さん:それはどんぐりだね。木の実の一種なんだよ。どんぐりはブナ科の木が作る実で、日本にはたくさんの種類があるんだ。
子ども:木の実なんだ。でも、どんぐりってどんな木からできるの?
お母さん:コナラやクヌギ、アベマキなど、いろいろな種類の木からできるよ。どんぐりはその木が次の世代に命をつなぐための種だから、春になると芽が出て新しい木が育つの。
子ども:じゃあ、いろんな種類のどんぐりがあるんだね。
お母さん:そう、形や大きさ、色もさまざまなんだよ。例えば、細長くてツヤツヤしているのがクヌギのどんぐりで、丸っこくて小さいのはコナラのどんぐり。どんぐりには帽子みたいな「殻斗(かくと)」がついていることも特徴だね。
どんぐりの見分け方
子ども:どうやってどんぐりを見分けるの?
お母さん:どんぐりの形や色、帽子の形を見ると、どの木から落ちたのかが分かるんだよ。例えば、コナラのどんぐりは帽子が浅くて細長いことが多く、クヌギのどんぐりは帽子が深くてフサフサしているのが特徴なんだ。帽子の形もいろいろあって、それを見比べて集めると楽しいね。
*参考サイト*
これらのサイトには、どんぐりの見分け方のイラストが載っているよ。これを見ながらお散歩に行ってみようか。
子ども:帽子の形っていろいろあるんだね。全部集めてみたいな。
お母さん:そうだね。探しているうちに、どんぐりを食べる生き物にも会えるかもしれないね。
どんぐりを食べる生き物たち
子ども:どんぐりを食べる動物ってどんな動物?
お母さん:リスやネズミ、イノシシなどはどんぐりを好んで食べるよ。リスは冬に備えてどんぐりを地面に埋めることがあるんだけど、埋めた場所を忘れちゃって、春になるとそこから新しい木が生えてくることもあるんだって。
子ども:それっておもしろいね!ぼくもどんぐりを隠して忘れちゃいそう。
どんぐりのなかに虫?!
お母さん:それとね、どんぐりを食べるのは動物だけじゃなくて、虫もどんぐりを好むんだよ。たとえば、どんぐりの中には、ハイイロチョッキリや、シギゾウムシ(コナラシギゾウムシ、クリシギゾウムシ、クヌギシギゾウムシなど)が卵を産むことがあるよ。
*参考サイト*
「ハイイロチョッキリ」がドングリに穴を開けるシーンを見てみよう!
子ども:えっ!どんぐりの中に虫がいるの?
お母さん:そう、時々どんぐりを割ってみると、小さな穴が空いていることがあるんだけど、そこからイモムシが出てきたりするんだ。
子ども:虫がどんぐりの中で育つなんてびっくり!
お母さん:そうだね。虫たちも自然の一部。どんぐりと一緒に生きているんだね。どんぐりで遊ぶときや、料理に使うときは注意しようね。茹でたり、凍らせたり、適切な処理をすることで安心して使えるようになるよ。
*参考サイト*
どんぐりで遊ぼう!
子ども:お母さん、どんぐりで何か楽しいことできる?
お母さん:もちろん。どんぐりを使って工作をするのも楽しいよ。帽子の部分を接着剤でくっつけて、どんぐり人形を作ったり、絵の具で色を塗ってオリジナルのアートにしたりすることもできるね。
子ども:どんぐりってすごくたのしいね!
どんぐりと食文化
お母さん:昔の日本では、どんぐりは食べ物としても使われていたんだよ。縄文時代には、どんぐりを粉にして食べていたと言われているの。
*参考サイト*
子ども:どんぐりって食べられるの?
お母さん:そうだよ。でも、どんぐりには「アク」という苦い成分があるから、まずはアク抜きが必要なんだ。水に長くつけたり、何度も茹でたりしてアクを抜いてから粉にして、お団子やクッキーを作ることができるよ。ただし、しっかりアクを抜かないとお腹を壊してしまうことがあるから、注意が必要なんだよ。
子ども:へぇー、どんぐりがおやつになるなんて知らなかった!
どんぐりの季節
子ども:秋になると、いろんな木からどんぐりがいっぱい落ちてるよね。
お母さん:そうだね。秋は収穫の季節で、自然が豊かさを感じさせてくれる。どんぐりが落ちるのを見ていると、季節の移り変わりを感じることができるね。
子ども:どうして昔の人はどんぐりを食べていたの?
お母さん:今みたいにたくさんの食べ物がなかったからかな。どんぐりや栗、木の実は大切な食料だったんだよ。秋にはどんぐりがたくさん実るから、保存して食べ物にすることもあったんだ。どんぐりは日本の昔の生活において、大事な資源だったんだね。
子ども:どんぐりって人々の生活に関わっていたんだね!
お母さん:そうだね。秋になるとどんぐりを見つけると、私たちの祖先もこうしてどんぐりを使って暮らしていたんだろうなって感じられるね。自然と一緒に生きるって、今でも大事なことかもしれないね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?