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南極の冒険家に学ぶ継続力の秘策とは?
あなたは、継続力に自信はありますか?1つのことを決めたら「やりきる力」が備わっていますか?
今回も、前回の投稿に続き「継続力」をテーマにした第二弾記事です。
前号は以下より。
↓↓↓
1.生死を分けた南極での挑戦
まずは僕が好きな伝説を1つだけ聞いてもらえないでしょうか?
1911年12月14日といえば?
ノルウェーの探検家であるロアール・アムンセンが、人類史上初の南極点へ到達した日だそうです。
当時南極点を目指すライバルにはイギリス軍の大佐であるロバート・スコット氏もいましたが、アムンセンの隊が先を越したということです。(スコットはアムンセンから遅れること34日後に到達)
ちなみに大切な話はここからで、先を越されたスコット隊は到達点へのはやさを競う勝負に負けただけではなく、なんと帰路で全員死亡という最悪の結果に陥りました。
一方は、はやくゴールへ到達し全員無事に帰還。一方は、ゴールへの到達が遅れただけでなく、全員が帰路で死亡。
生死を分ける差はどこだったのでしょうか?
それは、行動の際のペースを決め、動き方をパターン化したかどうかだったようです。
アムンセンは、1日に15マイル(約24km)のペースをルール化し、ゴール目前でも急がず焦らず一切ペースを変えなかったといいます。
一方、スコットは、天気の良い日だけ隊員をこき使い、ペース配分せずに自信をもって動いたのだとか。
このペース配分が致命傷となり、肉体の疲労、食料が尽きるなど死が近づく結果になってしまったのです。
つまり、動きをパターン化した者と動きにムラがある者の差というわけです。
2.なぜゴミ捨ては無意識にできるのか?
いったい、冒頭から何の話をしているの?
と、思ったかもしれませんね。(;^_^A
実は、「継続力」とはアムンセンが実践した動きのパターン化が大きく作用しているのです。
一つのことを継続できない人は、たいてい自分は意思が弱いから、モチベーションが低いからと自分の気持ちにその原因を求めがちです。
もちろん、そこに原因の一端があるかもしれませんが、僕の考えは違います。
気持ちに左右されることそのものに原因があります。
気持ちはどれだけ意志が強い人でも好不調があります。きっと、あの大谷翔平も気持ちの波はあることでしょう。
ましてや僕のような凡人などは言うまでもありません。
理想の状態は、気持ちが高まらなくても無意識のうちにやってしまう(できてしまう)状態です。
たとえば、歯を磨く行為。
おそらく、気合を入れなくても目をつぶってでも歯磨きができるでしょう。なぜなら、無意識に動きがパターン化しているので、心身ともに楽なのです。
だいたいの歯磨き時間、歯磨き場所、歯を磨く順番、歯を磨くブラッシングの回数など。
小さい頃から染みついた習慣は、もはや高いモチベーションなど必要ありません。
また、普段のゴミ出しの時を思い出してください。同じように気合を入れてゴミの分別をしていますか?モチベーションが高まらないとゴミ捨てはできませんか?
きっと、朝の眠くぼーっとしている状態でも無意識のうちにキレイに分別してゴミ出しをしているはずです。
燃えるごみと燃えないゴミ、燃えないゴミはペットボトルとビン・カン、粗大ごみなどに分別までして。。。
なぜなら、ゴミ出しも、ゴミを出す「場所、分別方法、回収日」が細かく決まっていてパターン化(ルール化)されているからです。
ゴミ回収業者の気まぐれで、適当に回収されることはありません。こうして日常生活の中に無意識にゴミ出しの習慣と継続性が組み込まれているのです。
ということは、継続力に必要な”無意識化”とは、何かに取り組むときに初めにパターンを決めておくこと!というコツが導け出せます。
3.4W1Hが最強の継続マシーン
ビジネスに必要な要素をモレなく整理するときの切り口として「5W1H」という言葉があります。
Why(なぜ?)
What(何を?)
When(いつ?)
Who(誰と?)
Where(どこで?)
How to(どのように?)
これを継続におけるパターン化にも活かしてみましょうか。
一番目のWhy(なぜ?)とは、継続するテーマの動機(なぜやるのか?)なので、前提として確認をした上で行動するとすれば、残るは4W1Hを行動の前に”初期設定”しておくのです。
たとえば、ダイエットであれば、「ジョギングを、毎朝7時から、友人Aと、近所の〇〇公園で、ゆっくりペースでスマートウォッチで計測しながら5キロ走る」と決めておきます。
この初期設定なくして、やみくもに行動しても、ムラが出るだけです。
調子が良ければたくさん行い、気が乗らなければほぼやらない。これでは結局、途中でやめてしまいます。
大切なことは、ムラが出ないように初めに4W1Hを明確にしてパターンを作っておくことなのです。
これを明確にせずして、動き出しても自分の中でパターン(ルール)がない以上、言い訳をつくってやめてしまうか先延ばししてしまうのがオチです。
こう考えると、継続するテーマがある場合は、行動前に4W1Hを決めるなどパターンの初期設定をしておくことが大切というわけです。
パターン化の影響力の大きさは前述したアムンセンが物語っていることでしょう。
では、なぜ思考の整理家®である僕が、継続力の専門家でもないのにこれを説くのか?なのですが・・・
ムラが生じると思考にノイズが生まれ、今何をすべきか?今どう動くべきか?がシンプルにとらえられなくなります。
だからこそ、ノイズが思考に入り込まないようにパターン化しておくことの有効さは、思考の整理(シンプル化思考)の効力そのものというわけなんです。
そんなことを、今日は仕事で3時間も講義してきましたよ!というお話でした。
おしまい。
さて、今回の内容は
いかがだったでしょうか?
少しでもお役に立てば幸いです。
それでは、また会いましょう!
著者・思考の整理家® 鈴木 進介
P.S.
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