【SUZU Story Vol.1】 元営業マンが語る、新潟の「食」でつなぎたいもの : くぼケン
【SUZU Story】は、SUZU GROUPのスタッフがそれぞれの考えやお店での出来事、新潟への想いを語る企画。
Vol,1は、新潟の“非”公式ゆるキャラ「くぼケン」がTABI BARでの日々を振り返ります。
2030年までに新潟をこの街の『食』を目指し、世界中の人達が集まるような場所にする!!
その夢にコミットする形で、僕たちはこの場所で『食』の観光案内所として日々行動しています。
2019年10月に産声をあげたTABI BAR。早いものでそこから1,500日が経とうとしています。
当初は、とにかく人を集めようと連絡通路でマイクを使って呼び込みをし、ますます怪しまれて逃げられたこともありました・・・。
どうしたらお店に来ていただけるか、来てくださった方にどう喜んでもらおうか。2023年5月に新しい場所に引っ越してからも、日々、試行錯誤の繰り返しです。
まだまだこれからではありますが、お陰様でさまざまな人生の旅人と関わることができ、少しづつ喜んでいただけているようです。
嬉しいのは、旅人からお礼の手紙をいただいたり、逆に美味しいのは新潟清酒だけでないんだぞと全国の清酒をお土産でもらったりすることです。
新潟を伝えるツールとして喜んでいただけることが多いのは、やはり新潟清酒。
新潟には、酒蔵の数で全国1位。89蔵の酒蔵があり、その数の分、ここでは語り尽くせないくらいの背景・・・哲学ともいえる感動の物語があります。
それを少しでも感じでもらえるように伝えようとすると、どうしても力がはいってしまいます(笑)
新潟清酒にまつわる感動の物語を伝えることで、旅人は自分の人生とリンクさせながら、おいしさ以上の何かを感じでくれるのかもしれません。
そんな一瞬一瞬に触れられて、こちらとしても感動をいただいている毎日の中でのエピソードを。
僕が大好きな言葉で、大好きな漫画(もちろんタビバーにもあります!)「夏子の酒」第1巻に、
という言葉があります。
とある春先のまだ少し肌寒い日のこと。
東京行きの新幹線の待ち時間で立ち寄ってくだっさった昭和44年生まれのお姉さんがいらっしゃいました。
千葉から、久しぶりに新潟に里帰りしてくれたそう。
いつものように新潟の案内をしたのち、お土産に西山りっくさんの描いてくれた旧新潟駅の描かれた絵本タッチの冊子をプレゼントをしたところ、急に泣かれてしまったことがありました。
なんかまずいことしたかなぁと不安に思っていたのですが、後ほどお礼のメールをいただきました。
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久保田さま
先ほど、カレーと至、真野鶴のサワーを注文した⬜︎高校卒業生です。
観光案内、ありがとうございました。
母親のいる介護施設行ったものの、まだコロナにより、本人に会えずじまいでさみしい思いをしながら帰ってきたばかりでした。
新潟駅の旧舎のイラスト見たら、母親が元気な時に「あの頃の新潟駅」に一緒に歩いた時を思い出し、感情あふれてしまいました。
怪しい客で申し訳ありませんでした。
小職も新潟大好きです!
マスター、頑張って新潟盛り上げて下さい!
また新潟帰省の折りには寄らせて頂きます。
youtube、チャンネル登録しました。
色々発信お願いします❗
元内野在住 ⬜︎高生 ○○
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真野鶴の超辛口の日本酒サワーが涙を誘う引き金にもなったと思います。
このメールを受け取り、僕が感極まって泣いてしまいました...。
そしてますます、僕が感じるこの街の良いところや美味しいものにある背景を伝えていかなきゃと心に決めましました。
またある時は、「おじいちゃんのお葬式で久しぶりに新潟に来ました。おじいちゃんの大好きだった『鶴の友』が飲んでみたいです。」という方にもお会いしました。
神奈川の藤沢の方だったので、『鶴の友』は新潟市の内野町で造られていること。地元の学生=新大生(新潟大学の学生)に愛されている清酒であること。サザンオールスターズの桑田佳祐さんが愛している新潟清酒であることを伝えました。
そして、君がいつかお父さんになったら子供さんと。
いつかおじぃちゃんになったらお孫さんと、『鶴の友』を一緒に飲んでね。
・・・と、僕は(勝手に)涙ながらに伝えました(苦笑)
駅には様々な物語をもった人達が集まります。
これからも新潟清酒を通じて、厚かましいようですが、街と人生の旅人を、少しでも、陰ながら応援していきます。
それで楽しんでもらえたら僕たちも幸せです・・・。
さあ、今日も、声をかけよう!!
くぼケン
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