マジメも休み休み。*河合隼雄先生のことば
「マジメも休み休み言え」とは
私が敬愛する心理学者河合隼雄先生の名言です。
(「こころの処方箋」という本に掲載されています)
なんだか最近,この”マジメも休み休み”という言葉が気になってきて,
気になってきたということは
最近わたしがマジメモードになっているからかなと思ったりして。
そういや,最近の私の記事にはユーモアのエッセンスが足りないですね。
河合隼雄先生は,”休み”や”ユーモア”というものをとても大事にしていて,日本ウソツキクラブの会長もしていました。
「ウソツキクラブ短信」という本も出しています。
この本の紹介には,某教育委員会がウソのつき方を生徒に教えたところ,生徒の精神健康状態が良くなりいじめも不登校も消滅した⁉という,ウソかホントかわからないようなことが書いてあって,関西人なら「ほんまかいな」とつっこむところですね。
日本人は真面目だ,とよく言われるけれど
一所懸命やることと
まじめなことってちょっと違ったりもするし,
寒くて身体が縮こまってしまいがちなこの季節は特に
ユーモアで心も体も緩むことって
とても大事ですよね。
それで思い出したのですが,
私の高校時代人気のあった若い男性教員は,いつもシャツの裾をしまい忘れ,ぺろりんとズボンの外に出ているような先生で,
生徒が何かに怒ってると
「カルシウムが足りないよ」と牛乳を差し出すようなゆるい先生でした。
牛乳を差し出されると
怒ってたはずなのになんだかもう笑っちゃって
怒ってたのも馬鹿らしくなっちゃうような
そんな雰囲気を持っていた先生でした。
私は卒業してからも長らく,その先生の「カルシウムが足りないよ」を時折思い出してました。
意外とそういう些細なことが心に残っているものなのですよね。
誰にも害のないウソをついたり
ユーモアで笑わせたりすることは
ガチガチになっていた
身体もこころも緩むことなんだろうなと思います。
ユーモアって難しいですよね。
センスが必要です。
できる限りくだらなくて
誰も傷つかなくて
だけど笑っちゃうようなユーモア。
私はよく授業で板書するときにイラストで説明しようとして
私の”ヘタウマ”な絵が一部のコアな生徒たちにめちゃくちゃうけてました。
時々狙って”ヘタウマ”な絵を描いて
生徒たちが笑ってくれるのを狙ったりもしてました。
狙い通りに笑ってくれると
「よっしゃ!」と思っていました。
今年最初の記事ですが
特にオチはありません。
今年も「マジメも休み休み」いきたいと思います。