知床旅ーヒグマの住む地をハイキング
これまで飾りのキーホルダーにしか過ぎなかった「熊スズ」を必死に鳴らしながら歩く。深い藪の向こうを確認しようと目を配ると同時に、ヒグマと目が合ってしまったらどうしよう、という恐怖を感じて目をそらしてしまう。自然との間に安全な境界線がなくなった時、人はこう感じるのかと知った。生態系ピラミッドだと、ここにいる私の存在はおそらくヒグマの下に位置する。
家で5才の息子と「危険生物図鑑」を見ながら、「載ってないけど一番危険なのは人間やな」なんて話をしていたけれど、生身の人間のか弱さを突き