12「MとRの物語」第一章 10節 図書室(その2)
今までの小説にはない手法。
うまく書けるかどうかの、あたりもつけながら。
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「MとRの物語」第一章 10節 図書室(その2)
退屈な授業に、何度も居眠りしながらも、お昼休みにこぎつけた。母のお手製のお弁当をかきこむように食べて、図書室へ向かった。10台あるPCのうち、あと1台だけ空いている。あわててカードリーダーに、IDカードを通すと、PC借用の手続きをすませた。他の9人のほとんどは、下級生っぽかったが、窓際のひとつの席だけ、見覚えのある男の子が座って