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【本要約】『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか?』効率的な働き方の秘密【書籍レビュー】
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デンマークは、国際競争力ランキングで1位、幸福度ランキングで2位を誇る、仕事とプライベートのバランスが極めて良好な国として知られています。そんなデンマークに長年住み、労働市場政策を研究してきた針貝有佳さんの著書『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』では、その秘密が詳しく解説されています。
本記事では、この本の内容を基に、デンマーク流の働き方の特徴と、それがいかにして高い成果を生み出しているのかを書きました。
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デンマークの労働文化:プライベートの充実がカギ
デンマークでは、労働者が午後3時や4時には仕事を終えて帰宅するのが当たり前であり、過労死という概念すら存在しません。デンマーク人は「プライベートが充実しているからこそ仕事も頑張れる」という考えを持っています。これは、法定の有給休暇が年間5~6週間に設定されていることや、夏休みや祝日が多く、家族と過ごす時間を大切にしている文化からも明らかです。実際、7月は多くの人が休暇を取り、仕事のメールには自動返信で「ただいま休暇中です」と返されることが一般的です。
無駄を省いた効率的な働き方
デンマーク人の働き方には、無駄を徹底的に省くという特徴があります。例えば、仕事終わりに同僚と飲みに行く文化や、飲み会といった日本で一般的な仕事の付き合いがほとんどありません。デンマークでは上下関係がなく、全員がファーストネームで呼び合う文化が根付いており、プライベートな時間を最優先するため、上司であっても誘いを断ることが普通です。
また、デンマークではフレックスタイム制が広く導入されており、労働者は自分のライフスタイルに合わせて働くことができます。これにより、子供の送り迎えや家族との時間を確保しつつ、効率的に仕事を進めることができるのです。
結果重視の文化と個人主義
デンマークの労働文化では、服装や出社時間に関して個人の自由が尊重されます。ピアスやタトゥーをしている保育士や教師が普通に働いている一方で、結果を出すことが求められる非常に厳しい文化でもあります。
1日10時間働いて成果を出さないよりも、5時間働いて成果を出す方が評価されるのがデンマークの働き方です。この結果重視の文化は、労働者にとって自由度が高い一方で、成果を出さなければ評価されないという厳しさも併せ持っています。
会議と仕事の進め方
デンマークでは、会議に発言しない人を呼ばないという効率的な方法が取られています。発言する少数の人だけで会議を進め、それ以外の人はその時間を他の仕事に充てるようにしています。さらに、デンマーク人は仕事の開始時に終了時間を設定し、その時間までに仕事を終わらせるよう工夫します。仮に仕事が残っても、家族との時間を優先し、夜や翌朝に残った仕事を片付けることで、プライベートと仕事を両立させています。
まとめ:デンマークから学ぶべき働き方のポイント
『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』は、効率的で充実した働き方を追求するデンマークの文化とその背景を深く理解できる一冊です。デンマーク流の働き方を学ぶことで、無駄を省き、効率を重視しつつ、プライベートを大切にするバランスの取れた生活を実現できるかもしれません。ぜひ、この本を手に取って、デンマークの働き方からヒントを得てみてください。