第三十七話 百合の花② Set jelly by cooking you
その日の帰り、久しぶりに、例の甘党の侍従長が、お迎えに同行したので、女美架姫様のおねだりで、ハニープラネットで、お茶をすることになった。桐藤は、やはり、一の姫様のことでお休みだったので、数馬、三の姫様、柚葉と僕で行くことになった。侍従長は、別の車で来ていて、仕事があるからと、お妃様と、桐藤と一の姫と、あと、職員の人たちの分、ケーキをテイクアウトして、先に帰った。
店員「いらっしゃいませ。本日は、個室の方を準備させて頂きましたので」
柚「ありがとう」
店員「ビュッフェタイムですから、お好きなものをお好きなだけ、皆様、お召し上がりください」
女「わあ、嬉しい♡」
個室にも、ショーケースがあって、下の販売の所と、同じように、ケーキが沢山あった。
女「あのう、ケーキだけじゃなくて、パフェも頼んでいいんですか?」
店員「はい、どうぞ、いつでも、僕に声をかけてください。お飲み物は、どうされますか?」
女「うーんと、シェイク飲むと、パフェと被るし」
数「ふわあ・・・って、姫は、いつもイチゴ被りじゃんか」
女「そういう数馬は、バナナチョコとか、バナナパイとかじゃん」
柚「飲み物、頼んであげないと、店員さん、困ってるから」
店員「いいえ、大丈夫ですよ。えーと、アールグレイですよね?」
慈「え、僕?」
店員「はい」
柚「・・・えーと、ビュッフェでも、フレンチトーストは頼めますか?」
店員「ございます」
柚「じゃあ、それと、ダージリンで・・・で、数馬と、姫は?」
数「コーヒー飲もうかな。目が覚めるかな?」
女「御揃いにしたら、苦いかな?・・・やっぱり、このイチゴの風味のお紅茶にします」
柚「はい、じゃあ、お願いします」
慈「?」
柚「どうした?可愛い顔して」
女「!?・・・女の子扱いされてる。柚葉に、慈朗」
数「あー、ややこしくなるから、外でやめてよ、二人とも」
慈「僕、何も言ってないよ」
柚「何?どうしたの?」
女「女美架、取ってくるね、ケーキ」
数「食えない程、取ってさ、俺に押し付けるのだけは勘弁な。じゃ、行ってくる」
柚「はい、行ってらっしゃい・・・不思議そうな顔してるけど、どうかした?
慈「僕、アールグレイ、頼んだっけ?」
柚「何?頼んだから、オーダー、通ってるんじゃないの?」
慈「うーん・・・?」
柚「俺、フレンチトーストだから、待ってるよ。行ってくれば?」
慈「うん・・・」
勘違いかな。僕、言ったんだね、きっと。
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