御相伴衆~Escorts 第一章 第108話 皇帝暗殺編3~動乱の中で②
一方、「御相伴衆」であり、数馬や慈朗より、ずっと前から、この皇宮にいた、先達の二人は、その日、大きく、それぞれの、その立場を、異にしていくことになる。
「何の騒ぎだ?」
その時、一の姫が、窓から、奥殿の方を見て、言った。
「桐藤・・・、火の手が・・・窓の外、庭の向こうで、お父様のいらっしゃるお部屋辺りで・・・」
「なんですって?!・・・急いで、姫、服をお召しください。逃げられるように、身支度を」
その時、激しく、ドアを叩く音がした。
「桐藤、開けて、大変だ」
「柚葉か?」
「早く、開けて、今、皇宮内は、シギノ派の兵士に制圧された。兵士たちが銃を持って、うろついている。皇帝暗殺とか・・・」
「ああ、・・・まさか、」
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