ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』3 ~「二 遠ざけられた長男」~

さてさて、次の節は、アデライーダに連れていかれたドミートリイの話。ああ、悲惨な長男、と思ったけれども、たらいまわし、ほったらかし、にされて、いろんな人に預けられて育った。それはね、わかるよ、その感じ。俺も、そうだもん。でも、あんまり悲壮感はないな。金があると思っていたからか。

その辺は、あんまり書かれてないな。ただ、まずは、

①召使のグレゴーリイのもとで
②次に、アデライーダの従兄にあたるピョートル・アレクサンドロウィチ・ミウーソフを後見としながら、モスクワのさる婦人のもとで
③すでに嫁いでいる娘の一人
④どこか

という感じで、あれやこれやとたらいまわし。

彼の少年時代と青年時代は乱脈に流れ去った。

流れ去るよね、そうだよね。

ただ、

だいいち、このドミートリイは、フョードルの三人の息子のうちでただ一人、自分にはとにかくある程度の財産があるのだから、成年に達したら自立できるだろう、と確信しきって育った

人物でもあるということ。

さんざ遊びの限りをつくし、金づかいもかなり派手だった。フョードルから金を受けとるようになったのは、成年に達してからのことだが、それまでに借金をしこたま作っていた。

ああ、そっち方面になったのね、ドミートリイ。

ていうかさ、カラマーゾフの話はいたるところで出てくるので、でくわさないってことがないから、なぜか、読んだこともないのに、ドミートリイが今後何しでかすのは、もうわかってるんだよね。これが名作の、すでに食べたことあるかのような感じなんだと思うんだけど、どうなのかね。

《名作、読まずにいたら、なんとなく内容を知っちゃっていて、もう食べたくなくなっている問題》どうしたらいいんだろうね。ウィキのせいかね。まあでも、どうでもいいか。

ただ、思ったより、面白いね。やっぱり。ちゃんと一人一人のキャラを一章あてて、説明してくれているのが、いいかも。描写もあんまないし。ハイハイ、この人はこういう人なのね、ってことがわかる。人物関係もわかる。その上で、ごにょごにょ、という感じかも。これについては、勘違いしてた。もっと読みにくいと思ってた。

ドミートリイ、日本のドラマにするなら、誰にあてるかな。直情的で放埓、なんかいやな役柄だな。軍人で、ごつい感じなんでしょ。じゃあ鈴木亮平にやってもらおうか。せごどんやってるから、それはそれでやってくれるんじゃないか(勝手)。

はてさて、こんな感じでつらつら書いていくのフォークナーとかダンスダンスダンス以来ですね。

短く、書いていく。

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