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[人材育成]考えるということver.2

課題1.物語を書いてみよう

なんでもいいので、物語を書いてみましょう。

物語を書く前、書く時に何を思い、考えたかも書き出してみると良いでしょう。

課題2.桃太郎を元に物語を書いてみよう

今度は桃太郎を元に物語を書いてみましょう。どんな話でもいいです。

課題1と課題2の違い

元があるかないか。

課題1の時は何を考えたでしょうか? どのくらいの長さがいいか。どんなジャンルがいいのか。そもそも何をどう書いたらいいか頭が真っ白になるのではないでしょうか。

課題2の時はどう考えたでしょうか。桃太郎が実は女の子だったとか。犬、猿、雉が実は変形合体メカだったりとか。流行りの転生したら桃太郎だったとか。桃太郎というストーリーとキャラがあるので、色々考えることは出来ると思います。

元があるかないかで思考ががらりと変わります。

課題1は「どうすればいい?」課題2は「どう面白くしたらいい?」

課題1の思考は形式を追うので手一杯。思考というよりも、困惑に近い。書けても物語の体をなすことがやっとでしょう。

課題2は元の物語をいかに面白くするか。すでに物語の質的向上まで思考が向かっています。

課題1と課題2では考える地平がここまで違っているのです。

上司の質問は課題1。求める答えは課題2。

上司、先輩から質問を投げかけられます。大抵は「どう?」終わりです。どうでなくても、答えは別の地平を求めているのがわかります。

しかし、投げかけられた人間は困惑し、「どれが上司が満足のいく回答なんだろう」と考えつく限りの答えを出しては消していきます。やっとたどり着いた答えでも「違う」と突っぱねられる。そりゃそうです。求めている地平が違うのです。

上司は上でいう、課題1の質問で投げかけ、課題2の答えを求めているのです。

物語を作ることに慣れている者は課題1だろうが課題2だろうがさして問題になりません。むしろ書けないことが信じられないと考えるかもしれません。

上司の問題点は課題1と課題2の区別がつかないこと

書くことになれている人間は課題の差を問題にしません。上司も同じです。

モチーフとなるべき思考や行動、指針を示し、より具体的な問いかけを行わないと、聞かれた方は満足いく答えを用意出来ないでしょう。

考えさせられる者の気持ちに立たなければなりません。

考えるとは何か

何も提示されてないうちは、考えられる訳がない。「考える」という答えも何もないモノを延々と考えさせられるのです。

考えるとは、モチーフとなる思想、行動、指針が具体的に存在し、その上でどう行動するかを思考することなのです。


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