学校に行かないという選択。「二男、学校に行くってよ。①」
始業式の一昨日。二男が小学校に初登校した。
前日の夜に持ち物を準備し、鞄にしまう。「明日から学校か〜」と言いつつ、嫌な雰囲気ではない。始業式の朝も早起きして、身支度を整えていた。緊張して早く目覚めたのかもしれない。
玄関や下駄箱、教室の様子なども、何もかも初めて。二男に事前に説明はしたけれど、「朝、玄関とか教室とかまで一緒に行った方がよければ行くよ?どうしたい?」と尋ねると、「どっちでもいいよ。」という。
「あなたが良い方がいいから、お母さんはどっちでも大丈夫だよ。」というと、「どっちでもいいけど、来てくれたら嬉しいかな。」と小さな声で言う二男。可愛いヤツめ。
そんなことで、朝は学校まで一緒に行くことに。徒歩で20分ほどの道々「緊張したりしてるの?」と尋ねると、「全然。」と言いつつ、いつもより口数の多い様子を見ていると多少は緊張しているのだろうなぁ、と横顔を眺める。
学校に到着し、下駄箱を確認して教室に向かう。5年生の教室は3階だ。教室では、子どもたちが席に着いていて、昨年の担任の先生が出迎えてくれた。着任式・始業式の時に新担任が発表になるのだそうだ。
クラスメイトの一人が、「4年間待ってたよ!」と声を上げ、「それはお待たせしました!待っててくれねありがとね!」と私が咄嗟に返すと二男は笑っていた。二男の座席を確認し、「また帰りにくるね!」とグータッチをして別れる。
学校の玄関を出て、二男の居る教室の方を眺める。
〈彼にとって良い学びが得られますように〉
そんな想いと、今まで一緒に過ごした時間を思い出しつつ、こうして自分で自分のタイミングを感じて、踏み出していくのだなぁと、しみじみとして涙が溢れそうになる。
何があっても大丈夫。
私の子どもたちに対する信頼感は揺らぐことはない。
一日目、帰り道は行きと正反対で、殆ど口を開かない二男。
片道20分という時間は、ちょっと遠いようだが、学校に向かう時は心の準備、学校から帰る時には、心の整理に丁度良いのかもしれない。
帰宅してしばらくして、「やっぱり学校、好きじゃない。」と兄妹に呟いていたけど、明日も行くと言っていた。好きじゃなくても別にいい。その中でも何かを感じているから、明日も行くと決めているのだろう。
始業式や入学式の感想としては、「何で大人は、つまらない話を長くするんだろう?」と。
・・・いきなり核心に迫るね。笑
話が長いから、つまらないのか、つまらないから長く感じるのか、はたまたその両方か・・・・。
明日は我身。これからは、面白い話を端的にする努力をしようと思う母なのだった。