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私がヲタクだった頃

随分前、別アカに物語を書いた。小説とは言えない児童文学風の。

どういう訳か、最近それにスキがついた。最後まで読まれてないかもしれないけど、純粋に嬉しかった。

スキをきっかけに、読み返してみた。めちゃめちゃ長いし途中エッセイみたいになってるし時々ウケ狙って見事に滑ってる。雑。もちろんこれでお金なんて取れるわけない。

でも、言葉選びとアイデア。これは頑張った。

物語のテーマは『そこを越えておいで』(←中島みゆき/麦の唄 の歌詞がなぜか今出てきた)。いつの時代も変わらない、夢を叶える若者像。えんとつ町のプペル的な(もうハロウィン終わったけど)。ハウルにも似たファンタジー&主人公の健気さ。この設定も頑張った。

つまり何が言いたいかというと、夜更かししてせっせせっせと書いてたあの頃の自分を労いたくなったのだ。

あの頃―――私はヲタクで、当時某アイドルにズブズブだった。再就職して日が浅かった。今よりも尖っていて、それでいて悲しいくらい繊細だった。

読み返してみて思った。「これは私の自己紹介物語だ」と。厳密には、ストーリー展開にここ2年くらいの私の要素は含まれていない。でも、今いる場所を越えてかけがえのない誰かに会いたいという切なる思いは、人生かけてずっと大事にしていることだ。

私はよく頑張った。ということでここに添付します。本当はもうひとつ、この物語以降書き上げたものがある。その公開はまたいつか。

書いたものに自信を持って、愛したい。そう思えるようになった新しい世界にいる今の私は、どんな物語を書くのだろう。


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