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20年前、本気でプラモデルを作ろうとした2人。後編
前回色々と遠回りをしながらも、ようやくプラモデルの作成に入ることができたスナガガと友人。そこで最も地味で時間のかかる作業を知るのであった。
ヤスリがけで終わる夏休み
ランナーの洗浄も終わり、いよいよ本格的にプラモデルの制作に入るのだが、そこで待ち受けていたのは、気の遠くなるようなヤスリがけであった。
ヤスリをかけるか目的はいくつかあり、パーツを切り離した際にできる跡「ランナー痕」を消すためであったり、ヤスリがけをすることで塗料の載りを良くするためだったりします。
しかし当時のスナガガたちは、プラモデルをここまで真剣に作っていたことはなかったので、インターネットで調べたことをそのまま実戦している状態、加減というか手の抜き方と言うものがわかっていなかった。全力で丁寧にヤスリがけをしていくスナガガと友人。
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今回作成しているMGとい1/100サイズのプラモデルだと内部構造もしっかり作られているのですが、実際作ってしまうと見えなくなっえしまう、そんな部分も全力でヤスる!ランナー痕も平らになれば塗装で見えなくなりますが、当時のスナガガと友人はそんな事も知りません。完全に跡形もなく痕が消えるまでヤスります。 そんなことをしていると、すべてのパーツをヤスりきるのに2週間ぐらいかかってしまい、夏休みのほとんどをヤスリがけに使ってしまった。塗装や組み立てのように目に見えた変化があるものではないヤスリがけ、そんな地味な夏休みを過ごしてしまったスナガガと友人には、少し後悔の念が宿っていたと思います…。
重要なのは塗装の技術だった
そしてなんとか塗装に入ることができたスナガガと友人。エアブラシを揃えられるほど余裕はなかったので、缶スプレーで塗装をしていくだが、大きな問題に直面する。私スナガガ、絶望的に塗装が下手だったのである。公共の壁などに当然落書きなどもしたことのない私、初めてのスプレー塗装に、塗装の際の距離感、吹き付ける時間、すべてのコツがつかめず、パーツに掘られている造形などを埋めてしまうほどドロドロになったり、すごいムラのまま塗料が固まってしまったりなど、悲惨な状態であった。
友人はと言うと、器用にコツを掴んでおり、良い具合に黒の映えるドムが仕上げって言った。どこで覚えたのかマスキングテープを器用に使い、1つのパーツを塗り分けたりしていた。
夏休みのすべての努力が無に帰していくスナガガと、初めてとは思えないほど順調に制作進めてゆく友人。スナガガは最後まで泣かずにゲルググを完成させることができるのだろうか!?