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おいしいごはんが食べられますように 高瀬隼子 読書感想

芦川さんは仕事をし過ぎると頭が痛くなると言って帰る
皆がフォローしてその仕事をすると手作りお菓子を持ってくる
二谷は一応芦川さんと付き合っているがごはんは美味しく食べるべきことを強要されるのが苦手 
その二谷を飲みに誘った押尾は芦川さんが苦手だと告げた


誰にも共感出来ない物語だった
わかるところはあるのだけれど、全員どこか引いてしまう人達

まず芦川さんの仕事の出来なさは会社にいたらやる気をなくすレベル
しかも支店長や庇う人がいるから、じゃあ仕事やっている人からしたらなんなんだよとなってもおかしくない
頭が痛いから帰宅します それはわかる
帰宅したら治ったから手作りお菓子を差し入れします これSNSに投稿したらかなりの炎上案件だと思う それより仕事しろ、と。
でも出来ない人は出来ない
そういう人は存在する

二谷はごはんを食べるのが面倒くさい
ごはん食べるの苦手というのがおかしくない?という絡まれ方が嫌
それも芦川さんの仕事の出来ない人、と似ていると思う

ラスト、え?となったけれど、そもそも二谷はそういう女性が好きなのだから、その流れになるのだろう

出来ないを免罪符にして手作りお菓子を作って、材料費徴収まで発展してもお菓子作りをやめないで差し入れする芦川さんは強いと思う
ただ絶望的に仕事に向いていないだけ。
そのまま家庭に入って働かない方が幸せなのだろう。

押尾は芦川さんの強さに気付いて次のところは力を抜いて仕事が出来そうだ

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