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人は、自分が見たいものしか見えていない、検証動画あり 分かりやすいアドラー心理学 その5

人は、自分が見たいものしか見えていない

高校生たちが修学旅行に行きました。
その感想は様々でした。


「面白かった。」
「感動した。」
「早く家に帰りたかった。」
「つまらなかった。」



人は出来事に対して、
その出来事を客観的に・ありのままに受け取るのではなく、
その人特有の物の見方、認知の仕方で、
個人的に印象づけてとらえます。

つまらなかった、と言う人は、
面白かったことを見て(感じて)いませんし、
面白かった、と言う人は、
つまらなかったことを見て(感じて)いませんし、

人は自分にとって、
意味があることだけを見て(感じて)、経験しています。



下の動画を見てください。
左に白のユニフォームを着た人たちが4人います。
右に黒のユニフォームを着た人たちが4人います。


それでは問題です。

動画を見て、白のユニフォームを着た人たちは、
何回パスを回したでしょう?





正解は13回です。






ところであなたは、
ムーンウォークをしている熊を見かけましたか?

見かけていない人は、
もう一度、動画を見返してください。



人は自分が見たいものを見て、感じたいものを感じます。


そして人は、自分自身で記憶をつくります。

その人を知る手がかりは、
例えば、
・よく親にたたかれていた
とか、
・生徒会長をしていた
というような、
どんな出来事がその人に起こったのか、
よりも、
その出来事を、どのようにその人が記憶しているか、
ということが大切になります。



共感と同情

人はみんな、思い込みの世界を生きています。
人によって見えているもの、感じているものは、違います。


その思い込みの世界から離れて、
常識で健全な場所への橋渡しとなるのが”共感”です。


ここで共感という言葉が出てきましたが、
共感と似たもので、同情という言葉があります。


普段は共感と同情の違いについてそこまで意識することはないのですが、
対人関係において、
共感は、安全ですが、
同情に入ってしまうと、
時として好ましくない作用をもたらすことがあります。


例えばですが、
僕にはアフリカ人の友達が多いです。

皆が口を揃えて文句を言うのは、
日本の電車の中吊り広告です。

中吊り広告にたまに、
お腹がふくれ上がった、
あきらかに栄養失調の黒人の子供の写真が掲載されています。

https://www.afpbb.com/articles/-/3232324

こういう写真です。

そして、書かれているのは、
”あなたの暖かい心で、支援をお願いします”
というような言葉。


アフリカの人たちは言います。

”私たちの国は、あんな国じゃない。
あんなのは特別な状況だ。
どこにでもあるような状況ではない。
なぜあのような悪いところだけを抽出して、
そしてそれをいかにも、これがアフリカです、というように、
象徴的に広告で取り扱うのか。
私たちの国は私たちで守る。
助けて欲しい、なんて頼んでいない。”



共感というのは、
ベースに尊敬や信頼があります。
同情は、ベースに、上からの立場という、支配性があります。

共感での関心ごとは相手であり、同情での関心ごとは自分です。

共感は信頼からはじまり、その感情をコントロール可能です。

道場は哀れみから始まり、
時として、自分の感情のコントロールが不能になり、暴走します。

”何で私が助けてあげているのに。”
”もっと助けてあげなければ、あの人は困っているはずだ。”
と暴走をはじめだします。
そして、人間関係の崩れを招きます。


ですので、
”思い込みの世界から離れて常識で健全な場所への橋渡しとなる”
のは、同情ではなく共感です。

共感しているつもりが、
いつの間にか同情になっていたりすることも多いので、
注意が必要です。

共感とは、相手を尊敬し、信頼し、
そして時に忍耐や寛容さが求められる、
それが、共感です。


良い人間関係を築く四つのガイドライン

①尊敬
尊敬は、日本語では”下の立場の人が目上の人を仰ぎ見る”という感じがありますが、
英語の”リスペクト”でいうところの”re”というのは”もう一度 / 遠く”、
そして”SPECT”は”見る”という意味になります。
そういった、相手との関係について、
距離を置いて見つめ、
冷静な態度で接する
ことだと考えてください。

②信頼
条件付きの信用ではなく、
無条件に信じる信頼のことです。

③協力
尊敬して信頼したら、
目標に向けて共に問題解決の努力をします。

④共感
共感については、先ほど書いたので、説明を割愛します。


対人関係とは、他人と自分との対話である

例えば、
課長が、部下に対してパワハラまがいの言動をしていた、とします。
激しい怒りを向けています。
そこに部長がやってきて課長の肩をたたきました。
課長の態度が急に変わって、
先日のゴルフの話をはじめました。
満面の笑顔です。

こんなことって、ありませんか。


人は相手ごとに、
特定の感情を抱き、何らかの応答をします。

そして、
こういう人にはこういう態度をする、
というようなパターンがあります。

もし人間関係を考える上で、
自分のパターンが間違っていると思うのであれば、
それを正す必要があります。


また、自分自身との対話、というものもあります。

嬉しい時、
落ち込んだ時、
イライラしている時、

そんな時、
無意識に、自分に対して話かけをしています。
その、自分への話かけも、
他人への話かけ同様に、パターンがあります。


自分への話かけのパターンを考えてみて、
自分の自己対話のパターンに、間違っているところがあるな、と思うのであれば、それは正す必要があります。


パターンに気づくことがスタート。
気づかないと、パターンを変えることはできません。
パターンに気づいた、という事実は、
そのパターンを変えるきっかけを得た、
ということでもあります。


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