スミカ探求舎

家や住む場所・暮らしをつくり出すことについて、日々探求しています。その過程や成果をシェア。一緒に探求しませんか?? https://instagram.com/sumika_tankyu

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最近の記事

クラウドファンディング挑戦中3/15まで〜北鎌倉空き家再生PJ〜

クラウドファンディング挑戦中 北鎌倉空き家再生プロジェクトのnoteでの振り返りが現状に追いつかないまま建物がほぼ完成し、活用を始めるためのクラウドファンディングが始まっています。 ありがたいことに数ヶ月更新していなかったこのnoteも地味にフォローやスキをポツポツといただいていました。ボロボロだった空き家を再生してつくり上げていく過程の最後の仕上げに、是非こちらを読んでくださっているみなさんにもタイムリーに参加していただきたいと思いつきました。 今までの経緯や今後ここを

    • 誰でも自由に過ごせる私設図書室【材木座文庫】〜居場所探訪〜

      材木座文庫を訪ねました スミカ探求舎の直している家を活用していくにあたり、いろいろな使われ方をしている場所を見学させていただいています。 今回訪れたのは鎌倉の材木座の路地にある『材木座文庫』。  チラシには 「小さな町の図書室 どなたでも、本を読んだり、宿題したり、工作したり、おしゃべりしたり自由にすごせる無料の私設図書室です」  とありました。 1階には文庫や古い画集などが並ぶ本棚が。横に座り心地の良さそうな椅子が置いてあり、ここでゆっくり本を読んで下さいね、という

      • 構造を補強する〜北鎌倉空き家再生プロジェクトno.11〜

        構造を補強するワークショップ開催 珍しく関東に雪が降った3日後、まだ雪が残る北鎌倉の山ぎわの骨組みだけになった空き家。 築65年の空き家は構造強度が今の基準より低いので、それをここ数十年の日本での自然災害での経験により改正された基準に合わせて補強していきます。シロアリ被害にあっていた柱を新しい物に換え、筋交(すじかい)を新しく足す作業はプロにお願いしました。 金物で柱や筋交を接合する作業を今回DIYでやりました。金物で補強することにより、地震の時の横揺れや縦揺れで柱や筋

        • 空き家の使い方相談の会〜北鎌倉空き家再生プロジェクトno.10〜

          新たなフェーズへ 車が入れない空き家に、100m近く鉄のパイプを繋げてミキサー車からコンクリートを押し上げ、プロの手で基礎も固め終わりました。 残された沢山のモノの片づけ、壁や床を壊す解体、とカビだらけホコリだらけの中の作業が続いていましたが、ここからは新たに家を造り直していく、という新しいフェーズに入っていきます。 柱だけになった空き家をお披露目 今まで関わっていただいたご近所さん中心に集まってもらって空き家の使い方相談の会を開きました。 まずは現地をチェック。物

          DIY仲間の紹介②〜北鎌倉空き家再生プロジェクトno.9〜

          多彩で多才な人たち 空き家の改修を始めたことによって、ご近所でも知り合いじゃなかった人が興味を持って来てくれたり、数年越しの友人が近くからも遠くからも手伝いに来てくれました。いずれも個性的で多才な人達です。 歩いて数十歩のご近所さん、看護師のみきさん&グラフィックデザイナーのゆきさん夫妻。いずれ自分達でセルフビルドした家に住みたい、という興味からの参加。ゆきさんはコミュニティスペースに関する書籍のブックデザインや、鎌倉の地域がつながる魚の共同販売所のデザインをしていたり、

          DIY仲間の紹介②〜北鎌倉空き家再生プロジェクトno.9〜

          DIY仲間の紹介①〜北鎌倉空き家再生プロジェクトno.8〜

          面白い人が集まる鎌倉山側地域 こんなに温かくて面白い人達が集まっている地域が鎌倉の山に囲まれた住宅地にあるなんて。 空き家のある北鎌倉の山が近い地域には、自分達の楽しい暮らしを営むために手足を動かすことを厭わない、クリエイティブでフットワークの軽い人達が沢山集まっています。私達が、できるだけDIYで家を直して、地域の大人や子どもも学び合える場所を作りたい、と夢を描き一歩踏み出せたのも、きっと近所に応援したり手伝ってくれる人がいるに違いない、と思えたからです。 何度も手伝

          DIY仲間の紹介①〜北鎌倉空き家再生プロジェクトno.8〜

          柱を残して解体する〜北鎌倉空き家再生プロジェクトno.7〜

          廃屋改修のハイライト ついにここまで来た。未知の世界、解体。 生活していたそのままの荷物が丸々残っていた空き家、腐ったりカビたり錆びたり壊れたりしているモノを捨て、神主さんに来てもらってお清めをし、使えるモノはなるべく次に使ってくれる人に手渡す努力をして、やっとここまできました。 なるべく自分達の手を動かしてやる、と決めて始めたチャレンジなので、家を壊すところもやってみたい。 そもそも屋根に穴が空いていて傷んでもろくなっていることは分かっていたので、その上に乗っての瓦

          柱を残して解体する〜北鎌倉空き家再生プロジェクトno.7〜

          断熱DIYワークショップ開催報告〜寒い家を自分の手で暖かくする〜

          断熱は自分の手でできる 断熱DIYワークショップは熱量が高い参加者が集まる、というのは3年前も今回も感じたことです。中でも古民家や築古住宅に住んでいる、もしくは移住予定で、寒い家を自分の手で改修したい!という方は真剣です。 うちもそうですが、大家さんが雨漏りなどは直してくれるけど断熱まではやってくれないという賃貸物件だと、自分の持ち物ではない家にそんなにお金をかけられないということもあるかと思います。 2023年2月に断熱DIYワークショップを開催しました。私達が主催す

          断熱DIYワークショップ開催報告〜寒い家を自分の手で暖かくする〜

          捨てるのか、活かすのか【桜の枝編】〜北鎌倉空き家再生プロジェクトno.6〜

          大木の剪定と処分 普通なら捨ててしまうものも、使えるのなら活かしたい。今回は剪定した木の枝です。 空き家にはソメイヨシノの大木がありました。 「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」というのは鎌倉に移住し、梅もぎを近所のおじいちゃんのうちでさせてもらった時に初めて聞いた言葉です。梅の枝はどんどん切った方がいいが、桜は切ったところから腐ったりしやすく木全体が傷んでしまうとのこと。 ところが、空き家にあったソメイヨシノは何年も放置された結果、太い幹の一本が家の屋根にのしかかり雨樋を曲げ

          捨てるのか、活かすのか【桜の枝編】〜北鎌倉空き家再生プロジェクトno.6〜

          捨てるのか、活かすのか【本編】〜北鎌倉空き家再生プロジェクトno.5〜

          まだ活かせるモノは活かしたい とにかく大量のモノが残され、長い間放置されて庭も家の中も大荒れ。自分に縁のあるモノではないんだし、全てを捨てる、と決めてしまえばあとはやるだけなので簡単です。選別したり、誰か使ってくれる人がいないかなと考えたり、人に手渡す手間をかけなくて済むので。 それでも、敢えて非効率な方法、モノの命が生かされ活かされ、それを引き継いだ人の笑顔が浮かぶ方を選んでしまう。 これから数回は普通ならゴミとして捨てられてしまうモノをどのように活かせるか試行錯誤し

          捨てるのか、活かすのか【本編】〜北鎌倉空き家再生プロジェクトno.5〜

          鎌倉古民家活用会議&天空の芝生庭園でサンドイッチパーティー 開催報告

          企画誕生の経緯 私達夫婦がスミカ探求舎という屋号で活動を始めたことを知った古くからの友人が、相続した不動産をいずれ整理したいという方を紹介してくれました。 いかにも鎌倉らしいお屋敷街の一角にその家はありました。築80年は超えているというそのお屋敷には端正な顔立ちの蔵もあり、竹垣に囲まれた和風な庭はゆったりとしています。ひと目見て、この家は是非とも残したい、そのお手伝いがしたい!と思いました。 そしてその方の住んでいるおうちの庭がまた素晴らしかった。90段の階段を登らない

          鎌倉古民家活用会議&天空の芝生庭園でサンドイッチパーティー 開催報告

          小さな蚤の市&掘り出し物市〜北鎌倉空き家再生プロジェクトno.4〜

          残されたモノを捨てずに活かすには おじいちゃんが住んでいたままの状態で放置されていた空き家、中にはまだ使えるモノ、新品のモノ、好きな人がいそうなモノが大量に残されていました。残置物処理、と言うと一般的には根こそぎ捨ててしまうのでしょう。でもただ捨てるにはもったいない。どうにかしたい。 そこで近所の古道具屋の友人に声をかけたのですが、そのお店に置いてもらえるモノ以外はこの空き家からどんどん持っていってもらえるような方法を考えました。 ヒントは数年前に三軒茶屋の元お医者さん

          小さな蚤の市&掘り出し物市〜北鎌倉空き家再生プロジェクトno.4〜

          どこから手をつけていいのか。5年放置された家〜北鎌倉空き家再生プロジェクトno.3〜

          物から見えた家主の人柄 住んでいたままの状態で5年間放置された家。マスクをしていても、ここに入って大丈夫かな?と躊躇するほどのカビや埃。それでも初めてこの家を覗いた時に見えた絵画や置き物から受けた印象は「趣味が良さそう。」という好意的なものでした。 それにしても、まずはどうにもならない物は捨てなければ。夫と私、そして私の両親にも手伝ってもらい、カビや汚れが酷かったり使えない物は分別してとにかく捨てました。台所には使いかけの醤油や飲みかけのお酒の瓶、冷蔵庫にはなんと生卵!お

          どこから手をつけていいのか。5年放置された家〜北鎌倉空き家再生プロジェクトno.3〜

          鎌倉の山側暮らし、四季の恵みを食す

          春から初夏の恵みと活用 しばらく空き家再生の話しが続いて荒れている家の写真が多かったので、今回は少し話題を変えて、野草や山菜、梅の活用の話しを。 今改修している空き家のすぐ上は山です。北鎌倉の家々には季節を感じられるような花木や果物が成るような木が植えられている家も多い。春から夏にかけては食べられる山菜、野草、果実が、豊富にあり時期を逃さないように採って食べるのが楽しい時期です。 2月1番寒い冬の時期にまず咲くのは梅の花。こんな寒さの中でも春に近づいているのだなぁと勇気

          鎌倉の山側暮らし、四季の恵みを食す

          荒れ放題の庭を片付ける〜北鎌倉空き家再生プロジェクトno.2〜

          緑にのみ込まれた家 山際で5年間放置され草木が鬱蒼として家も見えなくなっている。蔦がはびこり、屋根の上に降り積もった落ち葉が土になるほどに時間が経ち、そこに飛ばされた種が芽を出して木が育ち始めている。庭は笹で覆われて、隣りの竹林からは竹が侵食してきていた。シュロやヤツデなど太めの低木も庭の真ん中に陣取っている。 家の中を片付けるにも物を運び出すスペースも無いような状態。まずは家族である程度庭に入れるくらいまでに、笹を刈ったり竹を切ったりし始めました。 大木はプロに 屋根に

          荒れ放題の庭を片付ける〜北鎌倉空き家再生プロジェクトno.2〜

          ボロボロの空き家との出会い〜北鎌倉空き家再生プロジェクト no.1〜

          空き家との出会い 引っ越した家の上の山際に、鬱蒼とした緑に囲まれひっそりと建っていたかわいらしい赤いおうち。聞けば5年以上空き家になっているのだという。引っ越し前もすぐ近くに住んでいたのにこんな家があるとは気づいていなかった。車が通れない路地を入り、更に自転車も持ち上げられない階段を上がってしか辿り着けない。 子育てをするのに緑が多い土地に移住を考え始めた時から夫と思い描いていた理想がありました。広大な敷地に家が数軒建っていて1軒に住み、1軒は他の人が住み、もう1軒はいろい

          ボロボロの空き家との出会い〜北鎌倉空き家再生プロジェクト no.1〜