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ディズニープリンセスは王子様を待たなくなった。(2024.10.7〜10.13)
10.7(月)
出勤日。忙しいというよりは、職員の数が少なくて、たくさん介助をした。よく働いた。
退勤後はいつものようにカフェへ。先週の日記を編集してアップする。頭痛がして、頭痛薬を飲む。
パートナーの帰りが遅く、夕食はバーミヤン。
体を使いすぎたせいか、身体が火照って寝苦しく、パジャマを脱いで寝る。10月の蒸し暑さじゃない。
10.8(火)
12時すぎに目覚める。頭痛。
二度寝しようかと思いつつ家事をしたので偉い。
雨と風が強いので引きこもることにする。
見たかったアニメ『チ。』をNetflixで見た。面白い。しかも、主人公の声優が大好きな坂本真綾。久々に楽しみなアニメができた。
その後は映画『母性』を見た。原作はミステリー調なのだろうか。ロジック的には分かっても、人間の物語として腑に落ちなさはある。「女には二種類ある。母か娘か。」というセリフには反発を覚える。母でも娘でもない生き方はあるはず。これは母娘であることから自由であれ、というメッセージなのだろうか。
夕方に偏頭痛薬を飲んだ。副作用で身体が怠い。
夕食はひき肉のカレー。美味しかった。
引きこもるとメンタルに悪い。一日を無駄にしたようで気分が悪い。とパートナーに話したら、ドライブに連れて行ってくれた。外に出たら寒くてびっくり。コンビニのイートインコーナーでコーヒーを飲んでのんびりして、満足する。
10.9(水)
体重が増え続けている。12月にドレスを着るのに、まずいかなぁ、と思いつつ、鬱がひどくて食べられなかった日々のことがトラウマで、「食える時に食わねば」精神が働き、食事量を減らすことに抵抗があるのだった。どうしようね。
図書館へ行く。目当ての本が無かった。通りすがりに見かけた遠藤周作の本を手に取り、読む。
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「理想の死」「立派な死」なんてものは幻想で、老いも死も、醜い人間の内面を露呈する。だけれどそれこそ「人間らしさ」と言えるのではないか、それすらも肯定してゆけば良いのではないか、と説く。遠藤周作のクリスチャンの思想もありつつ、死に怯えている自身の感情をそのままに記しているのが良かった。「森鴎外や三島由紀夫は作風からして美しく死なねばならなかったが、僕の作風ならば醜く死んでも仕方ないと思われる」と書いてあったのに笑ってしまった。人間がどんなふうに死ぬのか、「死」が病院や施設など限られた場所に隔てられたような現代社会では、想像も実感もされづらいだろう。私は自分が死ぬことよりも、身近な人を亡くす喪失のほうが、どう対処したらいいのかわからないな。
帰宅してから、気分の悪さをはっきり自覚して頓服薬を飲んだ。メンタルが落ちている。
パートナーの帰りが遅くて今日も外食。買い物もして帰ってきたら22時で絶望する。残業を命じるパートナーの上司が憎い。
10.10(木)
夜中に気持ち悪くて目覚める。頓服薬を飲むが、体の不快感が強くて眠れず朝になる。出勤日だったが、これはむりだと判断して休む。
休みの連絡をしてから昼過ぎまで眠りこけた。午後に寝具洗濯をする。
引き籠もるのもメンタルによくないので、夕方近所のカフェへ。しかしコーヒーをすすりながら涙が滲むので、やはり調子がよくない。
ノーベル文学賞を韓国文学のハン・ガンさんが受賞したとのニュース。気になっていた作家さんで、市の図書館サイトを見るとまだ予約が少ない。殺到する前にと2冊予約する。
10.11(金)
11:30起床。書店併設のスタバへ行く。『生きのびるための事務』(著:坂口恭平,道草晴子)という本が気になり、手に取る。
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自分の好きなことをして生きていくための《事務》について書かれた本。人生は我慢して働くためにあるのではない。好きなことをして死んでゆく。それだけ。というシンプルさが良かった。何がやりたいのか、と考えるだけでワクワクしてくる。できることからやっていこう。錯覚かもしれなくても、前向きになれる本だった。
夕食はびっくりドンキーへ。びっくりドンキーの彩りセットが時々無性に食べたくなる。野菜がとても美味しい。
帰宅してテレビをつけると金曜ロードショーで『塔の上のラプンツェル』がやっていた。大好きな作品。いつ頃からか、ディズニープリンセスは王子様を待たなくなった。幸せは自分で掴んでいくスタイルは、好感が持てる。
10.12(土)
やたらと眠くてたまらなくて、14時頃まで眠ってしまった。
リサイクルショップへ行き不要の衣類や靴、鞄をドッサリと売った。2000円くらいになった。そしてホイホイと売っている服を買う。欲しかった白Tが買えて良かった。
5年使っているスマホがそろそろ動作が怪しくて、軽い気持ちで電気屋に見に行き、そのまま購入した。1時間くらいあれば終わるかと思いきや、説明と記入書類の多いこと。5年前はこんなことしなかったのにな。クレーマー対策なんだろうなぁ。
帰宅してからせっせとデータ移行。この一連の作業が面倒くさくて嫌いで、機種変をしたくなくなるのだ。
あわあわデータ移行している間に、9月に注文していた婚約指輪と結婚指輪が届いた。待ちに待っていた。会話の流れで結婚が決まったので、しっかりプロポーズされてはおらず。けれど指輪を前にあらためて「結婚してください」と言われる。「よろしくお願いします」と答えた。自分たちで選んだ指輪は、改めて見てもとても美しくて嬉しい。ダイヤって本当にきれいだなぁ!ジュエリーを貰ったのも人生で初めてで、うっとり、いつまでも眺めてしまった。パジャマになってもダイヤモンドを身に着けるおかしな人になった。本当に嬉しくて、ずっとにこにこしてしまう。
10.13(日)
10:30起床。今日は図書館へ。
いつものカフェでご飯。ハヤシライス。
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駅前の広場でフェスティバルがやっていて、出店でハンドメイドの可愛いイヤリングを発見し、購入する。
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ビーズアクセサリーなので、大きさのわりに軽いのが良い。早速着けて行った。
図書館はなぜかとても混んでいて、席を見つけるのに苦労する。作業をするつもりだったが、読書以外禁止の席だったため、ひたすら読書。マルジナリア書店で購入した『孤独について』(著:小林えみ)を読む。
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全部の行に線を引きたいくらい良い。なぜいま、孤独を見つめ直す必要があるか。“戦争は、人を部品として規格化し、消耗する。「同じ」であるほうが、都合がよい。「尊重された個人」であることは、戦争に立ち向かう第一歩だ。” という一文にハッとする。「孤独と社会的孤立とは違う」と前置きをしたうえで、孤独であることはなぜ豊かであるか…をあらゆる作家や作品を引用しながら説く。個人が個人の世界を大切にすることはひとりでいる時にしかできないことだ。ひとりの世界を大切にしてこそ、他人と馴れ合いではなく、思い合って繋がることができる。テグジュペリの「愛することは顔を見合うことではなく、一緒に同じ方向を見ること」という引用が響く。「私は孤独を肯定する」と著者は言う。孤独が尊重された社会は、生きやすいのかもしれない。
夜はオンライン読書会の「源氏物語輪読会」に参加する。『若紫』に入った。光源氏はイケメンだけど容赦なく情けない描写が入る。イケメンをそのように描くのは女性作家ゆえかもしれない、男性はイケメンを情けなく描かない、という話が印象的だった。