#02 休職日記 小さな幸せ
覗きに来てくださりありがとうございます。
こんにちは。こんばんは。
翠-sui-と申します。
休職に入ってしばらくはほとんど1日中寝たきりの生活でしたが、ようやく少しずつ起き上がれるようになり、少しずつ出来ることも増えてきました。
それでもまだ時々横になって過ごすこともありますが、以前よりはしんどさも軽くなり、色んな気持ちで溢れて落ち着かなかった心も少しだけ落ち着いてきました。
ある日の夕方、「まだ散歩する気力や体力はないけど久しぶりに少しだけ外に出てみよう」とベランダに出ました。
久しぶりにゆったりと風に当たって、いつの間にか外の世界は夏を終えて秋を迎えていたんだと気付きました。
私は程よくひんやりとしていて、寒すぎることはなく、そしてどこか寂しさを感じる秋の風が大好きです。
春夏秋冬だと私は夏生まれということもあって季節の中では夏が1番好きなのですが、風は秋の風が1番好きです。
仕事をしていた時は仕事にとにかく夢中で目の前のことをバタバタとこなしていたので、1番大好きなはずの夏を感じている余裕も無いままいつの間にか過ぎ去っていました。
けれど、きっと休職していなければ1番好きな秋の風すらも感じる余裕がないままいつの間にか冬を迎えていたのかなと思うと、久しぶりにこうしてゆったりと外の風を浴びながら季節の移り変わりを感じれる今の私は幸せ者なのかもしれない、そう思いました。
本当に久しぶりに“小さな幸せ”を感じました。
思えば仕事を始めてから何だかんだ休日もずっと仕事のことを意識しながら過ごし、そこに2度目のうつ病再発があったことでより目の前の“小さな幸せ”を見落としていたように思います。
何気ない日常の中にひっそりと落ちている“小さな幸せ”。
仕事を始めてからいつの間にか意識しなくなってしまっていた“小さな幸せ”を秋の風が拾い上げて教えてくれました。
主治医の先生から休職をお勧めされ、休職を視野に入れるようになり、実際に休職に至るまで沢山たくさん悩んで葛藤して、沢山の不安や罪悪感を抱えてきましたが、ここに来て初めて心がほんわか温かく柔らかくなるのを感じました。
ここに来るまでに主治医の先生をはじめ、職場の方達や友人達と本当に沢山の方から優しいお言葉をいただき、そして支えていただいて感謝してもし切れません。
そして“小さな幸せ”を拾い上げてくれて再び感じさせてくれた秋の風にも本当に感謝です。
これを読んでくださってる皆様もきっとここまで本当に沢山たくさん頑張られたことと思います。ここまで頑張られた皆様は誰よりも素敵で強い人です。だからここで一緒に1回ひと休みしませんか?休むことは“逃げ”でも“甘え”でもなく、誰にでも平等に与えられた“権利”です。どうか他の誰よりもご自身の心と身体を1番に労わってあげてくださいね。そして、一緒にゆったりと秋の心地よい風を浴びましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました。
翠-sui-