菅原ゼミで読んだ短編小説の書評を順次掲載していきます。書評は全てゼミ生が書いています。授業期間中の毎週末ごろ更新です。
※ネタバレありですので気になる方はお気をつけください。
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記事一覧
シャーリイ・ジャクスン「くじ」書評(評者:リュウ・ジュンケイ、高瀬晴基)
シャーリイ・ジャクスン「くじ」(『くじ』収録)
評者:リュウ・ジュンケイ
皆さんが知っている「くじ」はおそらく年末ジャンボ宝くじのような、当たった人が賞金やプレゼントを貰ったり、幸せを感じるものだと思う。しかし、当たったらひどい目に遭うくじというものを聞いたことがあるだろうか。
この物語ではとある村で行われている行事で300人の村民がくじを引き、当たった人を集団で殺すという悲惨な話である。
シオドア・スタージョン「死ね、名演奏家、死ね」書評(評者:北川結衣・吉岡渚)
先週の4回生ゼミではシオドア・スタージョンの異色ミステリ「死ね、名演奏家、死ね」を読みました。音楽について、嫉妬について、など、様々な観点から議論がかわされました。
シオドア・スタージョン「死ね、名演奏家、死ね」(『一角獣・多角獣』収録)
評者:北川結衣
誰しも一度は他人の才能に羨ましさを感じたことがあるのではないだろうか。その「羨ましい」という感情は、強くなればなるほど「妬ましい」という
ジョン・クロウリー「消えた」書評(評者:古賀芽衣)
先週の4回生ゼミはジョン・クロウリー「消えた」でした。とらえどころの難しい短篇の解釈に、皆さん苦労されたようでした。
ジョン・クロウリー「消えた」(『古代の遺物』国書刊行会)
評者:古賀芽衣
日々の生活の中で起こる出来事は、それらとは関係のないことにもしばしば変化を与える。食べ物の好き嫌いや人間関係など、全く繋がりがないと思われることであっても、見つめ直し考え直す機会を得ることもある。ジ