読書日記~「ミュージック・ステディ 1986年2月号」編。
昨日、『テクノ歌謡 テイチク編 ラヴリー・シンギング・サーキット』についての記事を書いたので、つい思い出してしまったこの号を引っ張り出して読んでます。
えーと、その理由はこの時点でほとんど注目されてなかったノン・スタンダード・レーベルのアーティストを取り上げていたからでした。
Shi-Shonen、ワールド・スタンダード、アーバン・ダンスの12インチ・シングルというかミニ・アルバムが発売された時期だったんですよね。
・「ミュージック・ステディ 1986年2月号」(ステディ出版)
Shi-Shonenは『Do Do Do』、ピチカート・ファイヴは『in Action』、アーバン・ダンスは『CERAMIC DANCER』という必殺の3枚ですよ。
記事を書いているのは堀裕一(ひろかず)さん。後期ステディのテクノ系のアーティストの記事は堀さんが書いていた印象が強いです。
Shi-Shonenでは戸田誠司さん、ピチカート・ファイヴは小西康陽さんと高浪慶太郎さん、アーバン・ダンスは成田忍さんがインタビューに答えてますね。
テクノというかテクノ/OTT(細野晴臣さんが提唱したオーバー・ザ・トップ)にこだわった内容になっているのが、堀さんらしいなとか思ってしまいました。興味深い内容です。
ちなみにこの記事の前に掲載されているのはアルバム『ポケット・ミュージック』の発売を目前を控えた(はずがしっかり発売延期された)山下達郎さんのこれまでの歩みをざっと紹介する記事です。
こちらも堀さんによります。これまでのYMOや大滝詠一さんの特集では座談会形式だったものが堀さんによるものになっていますね。
これまた興味深い内容です。
締めの言葉が「SUGAR BABE STRIKES BACK!」というのがいかにもステディ(堀さん?)らしいという感じですよね。
更にTALK SESSIONはソロ・デビューした鈴木雅之さんとプロデュースした大沢誉志幸さんというのも素晴らしいです 。
これは是非読んでほしい内容なので、具体的なことは書きません。すみませんね。
更にVIEWS&NEWSでは早瀬優香子さんが取り上げられています。この記事の参加ミュージシャンやエピソードを引用したり、早瀬さんのイベントに参加して知ったことを追加して書いた記事のリンクを貼っておきますね。
サエキけんぞうさんと三野明洋さんの関係というのもちゃんとありまして、確かパール兄弟がワーナーに在籍した時のディレクターが三野さんだったという記憶があります。
早瀬さんの新譜が発売された時にバック・カタログを再発させたら、もう少し盛り上がったかもしれませんね。結果論にしか過ぎませんが。
そして、『君と踊りあかそう日の出を見るまで』を発売したり、ライヴ活動を再開したじゃがたらのOTOさんのインタビューも掲載されてます。
OTOさんは後期ステディでレコード・レビューを書いたりしていたので、じゃがたらでの活動と同等かそれ以上に注目していたことを思い出します。
初期の「ミュージック・ステディ」が大好きな私ですが、こうして後期も読み応えのある誌面を作っていたことに胸が熱くなりますね。
たとえ時間がかかったとしても、ステディを全号揃えるのは私の目標です。
ではまたー。