読書日記~高浪高彰・森光厚夫監修「筒美京平の世界」編。
割と普通にずっと立ち読みしていて(すみません)、ネット通販で見かけた時には高額商品化されていることが最近増えてきましたね。
それは普通に手に入らなくなったことと、既に高額商品化していること両方に驚いてしまうわけですよ。
この「筒美京平の世界」も両方に当たるわけですが、偶然(多少日焼けしているとはいえ)定価以下(相当いい値段)で入手できたのはかなりラッキーですね。
筒美京平さんに関しては近田春夫さんが新書本で発売したり、高護さん「歌謡曲」でも触れられていますから、この本に限らず掘り下げようとしたら、掘り下げられるわけなんですけど。
ま、せっかく入手できたのですから、頭の中で曲を再生しながら読んでいます。
・高浪高彰・森光厚夫監修「筒美京平の世界」(シンコーミュージック)
奥付を見ると1998年3月19日が初版の発行日ですね。
この時期、レコード会社共同企画で筒美京平さん作品のベスト・トラックを用いた編集盤が多数発売されたのでした。
つまりアーティストによっては、安易なジャケットや選曲のベスト盤しか存在しなかったりしたのでこの企画としてデザインや選曲に気配りしたベスト盤や編集盤が発売されたことにこそ意味があったわけですよ。
1990年代後半にはジャケットがLPサイズ4枚組のベスト盤2種類(年代別)も出ていますから、「REMEMBER」などで発表されたリストの中の曲を実際に聴けるようにもなった時期でもあるわけです。
私にとって筒美京平さんといえば、小学生の時憧れた太田裕美さんと岩崎宏美さんのメインの作曲家という印象が強くて、他の作曲家の方々に比べて洒落た曲を提供する人なのでした。
その後、大好きになったブレッド&バターや遠藤京子(響子)さんのデビューに関わったり、調べれば調べるほど、その偉大さがわかっていったのでした。
「筒美京平の世界」に話を戻しますと、筒美京平さんに影響を受けたり、作品を愛した方々の文章と選曲がとにかく素晴らしいです。
高浪敬太郎(慶太郎)さん、高橋ひろさん、ECDさん。
そして、高護さん、榊ひろとさん、吉田明裕さん、安田謙一さん、濱田高志さんという顔ぶれもまた素晴らしい。
MXTVで高浪高彰さんと森光厚夫さんに高橋ひろさんで筒美京平さん作品をターンテーブルで流しながらの番組はいつだったか?
記憶もあやふやになってますが、曲のエピソードを話ながらの高橋ひろさんの笑顔が印象に残っています。。
それに筒美京平さん関連の作詞家と編曲家のリストにも感動してしまいますね。
これは後年増補改訂版が出た記憶がありますので、気長に探してみるつもりです。
明日の読書日記では昨日届いた川原伸司さんの本について書いてみたいと考えております。お楽しみに。
ではまたー。