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今月の獲物の分け前~「Chart vol.1」編。

 昨日から始まりました新企画~「今月の獲物の分け前」ですが、昨日の記事はいかがでしたか?

昨日、取り上げたのは「ミュージック・ステディ」の前身といえる「ロック・ステディ」でしたが、今日取り上げるのは「POP IND'S」の前身といえる「Chart」を取り上げます。
「Chart」とは雑誌「IND's」の美少年編集長、岩本晃市郎さんが「“どうしてこんなに日本のミュージック・チャートはつまらなくて、たいくつなんだろう”そう思った時、“じゃあ、僕達のチャートを作ろうぜ、そしてそれを雑誌にしちゃえばいいんだ”という天の声がしてこの本『Chart』は産まれました」とあります。
発売されたのは1986年7月25日。表紙はムーンライダーズ。FM東京ホールでの撮影ですね。
ムーンライダーズはこの写真をジャケットにして、FM東京ホールでのライヴをCD化しています。

 まだ走り書き程度ですが、ムーンライダーズがFM東京ホールで行ったライヴのことやCDのことを書いています。ひとつ読んでやってください。

・「Chart vol.1」(IND's)

 リアルタイムでこの本を私は買ってますが、ムーンライダーズのメンバーを始めとしてサインをいただいたので、記事が読みにくくなってしまったり、なかなか持っていることを言えなかったのでした。。
なので、手軽な値段で出ていたら入手しなければ、とずっと思っていたところ、CDを購入した某サイトを見ていたら、この本が出ていたのです。
コンディションの問題もあって、割と手頃な値段で落札したというわけでした。

 届いたのは8月18日、つまり水道橋博士の生誕祭で、私は家にいない日なのでした。
家に到着して、まず最初にやったのは、この本のチェックでしたね。
ご飯の準備やお風呂に入ったりは、全てその後というのが、非常に私らしいというべきなのか?

 「Chart」に話を戻しますと、この後版型を小さくし、この号を含めて4号出版して、「IND's」と合併する形で「POP IND'S」へと発展しました。
ちなみに「POP IND'S」も版型を大きくするリニューアルを経て「ストレンジ・デイズ」になっていったわけです。

 版が大きくなってからの「POP IND'S」最後の号にはピチカート・ファイヴの特集が掲載され、その中の小西康陽さんと高浪敬太郎(慶太郎)さんによるディスク・ガイドで後々評価されることになったのはちょっと後の話です。

 「Chart vol.1」に話を戻しますね。
ムーンライダーズ全員のインタビュー以外には、パール兄弟、Shi-Shonen、鈴木さえ子さん、フルーツ・オブ・ザ・ムーン、フィルムス、GONTITI、アーバン・ダンス、土屋昌巳さん、ショコラータ、dip in the pool、ZABADAK、矢口博康さん、PSY・S、松尾清憲さん、杉真理さん、ポータブル・ロック(鈴木智文さんは小西康陽さんとの対談)のインタビューが載っています。
これは完全に「Chart」~「POP IND'S」の流れですな。素晴らしい。

 他にも「JAPANESE METRO SOUNDS」というコラムや名オムニバス『別天地』の記事、YESや、BUGGLES、ASIAなどのメンバー変遷と音楽性の変化などを書いた記事にジェフ・リン研究など、読みどころたっぷりの内容です。

  この本をどこで手に入れたかは割と簡単て、吉祥寺パルコの地下にあったパルコ・ブック・センターでした。
雑誌コードがないミニコミの類はそこか、神保町にあった書泉ブックマートか、池袋のサンレコ社で買っていたんですねー。

 私が大学に入ったのが1986年で、本を探してさ迷っていた時期なのでした。
CD探すのは秋葉原の石丸電気が中心で、渋谷にはCSV、新宿には帝都無線にまれに行く程度でした。
ま、住んでいた立川には帝都無線に新星堂、(FROM中武に)もう一軒CDショップがあったし、国立にはディスク・ユニオンとレコード・プラントがあったから、よっぽどのことがないと遠征しなかったのですが。

 不思議なことに本やCDをどこで買ったかとか(割と無駄なことはよく)覚えているんですよね。
それだけあの時期は自分にとって刺激的な日々だったということなんでしょう。

 こうして本を読んだり、音楽を聴いていると、ふと色々なことを思い出してしまうのです。40年近く経ってしまっていても。。

 ちょっと恥ずかしいことまで書いてますが、大体こんな感じです。
明日はこの時期に聴いた音楽について書く予定です。リマスター盤を入手しましたから。
ま、気が変わって違うものについて書く可能性もありますけど。

 ではまたー。

  

 


  



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