立ち直る力
心理学のワークショップに参加してきた。
テーマは「レジリエンス」。
レジリエンスというのは、
「ショックな出来事があった時に、立ち直るための力」といった意味だ。
「折れない心」とも言ったりするのだが、正確には「折れても立ち直る力」のこと。
生きていれば、必ずネガティブな出来事にぶつかる。
そういう時に折れない強い心を育てる!
のもいいのだが、人間だもの、心がポキッと折れることだってある。
それでも、各自が立ち直る方法を日頃から用意できていればいいよね、というスタンスだ。
具体的には、【認知の歪みに気づいて、自身を立て直すこと】が効果的だという。
例えば、
「大事なプレゼンがあるのにすっかり忘れて、ギリギリに慌てて準備する」
ことになったとしよう。
そうすると
自分は計画性のない人間だ
プレゼンする能力がないのではないか
迷惑をかけてダメな人間だ
などと落ちこんだりするかもしれない。
そういう時に、必要な反省以上に、自分を蔑んでいないか、確認することが大切だ。
「大事な予定をギリギリまで忘れていたこと」に問題があっただけで、
「忘れた自分」に問題があるわけではない。
なのに、問題と自己評価を結びつけてしまうとややこしいことになる。
今回のケースなら
二重、三重にスケジュールのメモをとっておく
リマインダー機能をうまく活用する
といったことで次回からのミスは大幅に減らせる(問題に対処できる)
だから、落ち込んだ後には、問題の解決だけにフォーカスをして、自分自身の評価と結びつけてしまっていないか、常に確認することが有効だ。
認知の歪みは、なかなか自分では気づきづらい。
だから、ネガティブな感情になった時はいつでも、問題ではなく自己評価にフォーカスが行ってしまっていないか、確認する癖をつけておく。
そうすれば、イタズラに自己評価を下げなくても済むからだ。