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議事録作成はすべてのビジネスコミュニケーションの根幹

議事録作成のスキルは、言い換えれば書道などでいう

 「永の字(=永字八法)」

と同じです。


あぁあぁぁあぁ、ヤメテクダサイ。
そんな「なにを言っているんだこの東洋人は?」みたいな目をするの。

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書道で言うところの"永"の字には、「書道の上達に必要なスキルがすべて詰まっている」と言われていますが、議事録の作成スキルはこの"永"の字と同じで、ビジネスコミュニケーションの基本スキルの上達要素がすべて詰まっている、と私は考えています。

特に上達要素として取り上げたいのが

 ・後日の記憶ミスの防止
 ・参加メンバ、顧客、上司などへの報告(報・連・相の"報")
 ・不参加メンバへの伝達(報・連・相の"連")
 ・案内による認識不備の確認(報・連・相の"相")
 ・内容・期限・対応者を明確化(タスク管理)
 ・尊敬語/謙譲語/丁寧語の使い分け(コミュニケーション)
 ・外部向け(ですます調)/内部向け(である調)
 ・読み手への配慮(相手目線の構築)
 ・結論から考える観点(ドキュメンテーション)
 ・5W1Hの徹底
 ・ドキュメンテーションテクニックの修得
 ・ビジネス用語の修得
              etc...

「話す」ことだけがコミュニケーションスキルだと思っているとよく見落としますが、話すためのボキャブラリや文脈、文法も、結局どこかで学ばなければ駆使することもできません。駆使できなければプレゼンテーション等でも自分の中から引き出すことができません。

また、ビジネスにおいては、コミュニケーションの過半数が書面によって交わされるものであり、会話コミュニケーション自体が重要なスキルであったとしても、利用シーンや効果の大きさは書面のそれには及びません。

取引などでは、企業レベルを評価する基準として議事録を見られることもあるほど議事録の重要性は高く、大手企業などではIT系に限らず、打合せに参加させ、議事録作成を通して経験させることは、新人OJTの登竜門とされており、

 ・会議の進め方を修得する
 ・ネゴシエーションのスキルを盗ませる
 ・相手が何を望んでいるか考える(言葉足らずな部分を脳内補完する)
 ・商談などの重い空気に慣れさせる
 ・ビジネスコミュニケーションの基礎を叩き込む
 ・自社(の先達)がどのようにして売上を上げてきたのか理解させる
 ・学生脳からビジネス脳に切り替えさせる

などを目的として取り入れるところも数多く存在します。

私が新人だった頃は特に多かったのですが、最近はどうなんでしょう…。

私は、私なりに考えたうえで、今回のように「議事録作成」の大切さを解釈し、私の下に就いた部下やメンバーの子たちには目的や意義を説明したうえで最大限、成長するための要素として活用するようにしていますが、一方でそう言う「目的」を説明しない上司も数多くいたと思います。

ですから、「議事録作成」の目的も知らされず、「ただ上司が面倒くさがっているから、押し付けられているだけ」と思っていた子も多かったのではないでしょうか(実際、そう言う上司も多かったと思いますけども)。

そういう解釈をしてきた人が、今現在「上司」をしていたら、当然ネガティブな印象しか持ち合わせておらず、新人OJTに用いる…なんて発想は持ち合わせていないかもしれません。

そうすると、ますます「コミュニケーション能力」の育成機会が減るだけで、どんどん新人~若手の子の基礎スキルが伸びにくくなるだけなんですけれども…。

ゆえに、できるだけ若い者たちに議事録作成スキルを徹底して修得させるのは、後々企業を担っていく者たちに対して先輩/上司が部下に対して

 "行うべき部下育成の義務であり責任である"

と考えています。

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