(うつ病・リワーク日記)人生の価値(軸)は変化する
2度目の出勤訓練中に書いています。
私が通っていたリワークでは「こころストレッチ」という講座がありました。第三世代の認知行動療法とも言われる "ACT療法" (Acceptance and Commitment Therapy) を中心にした内容です。
その中で、印象に残った、大切にしたい話。
人生の軸に沿う
講座を受けると、毎回 ACT療法の心の柔軟性/非柔軟性のことを振り返ります。概要は、別の記事に書いたので、そちらを見て頂ければと思います。
私が通っていたリワークの講座では、人生の大切なことを "軸" と表現してました。実際には、Value という言葉が使われているようで、人生の "価値感" と言った方が分かり易いかも知れません。私は "軸" で慣れてしまったので、以降、Value = 軸 で書いています。
心の柔軟性のポイントの一つに、「軸に沿って継続して取り組む」がある。軸、すなわち大切にしたいことに向かって取り組むことは、心を柔軟に保ちつつ頑張ることができる。
逆に、なぜ頑張っているのか分からない状態は疲弊する。
だからこそ、頑張っていることが、自分の軸に沿っているな、と感じることを大切にしたい。
軸は硬い柱ではない
"軸" というと、硬い柱のようなものを想像する。だけど、そのイメージではなかった。
どちらかというと、概念的なもの。目指す方向が "あっち" くらいのもので良い。
なんなら、些細なことでも良い。
なんなら、途中で変わっても良い。
なんなら、”コレ”って明確になってなくても良い。
今の自分に大切なこと、と思えることなら良いのです。
「来週公開の映画を観る」で良い。「軸を探すこと自体が軸」でも良いのです。
そして、軸に向かって一つずつ、クリアしていく具体的なものが、”目標” なのだという。なるほど、と思えた。
軸の“再”発見こそが大切
軸は一生、変わらないものではない。むしろ、再発見できることが大切。
例えば、私の場合。これは、リワーク講座の個人ワークで書いたこと。
最初、軸は “家族が笑顔でいられること”、と書いた。その笑顔のためになると思って、頑張って働いていた。給料が上がれば、その分、選択できることが増えると考えていたから。
そして体調を崩して休職した。家族を笑顔にするための給料が得られない。家族を笑顔にできないと思った。
だけど、違った。
私が体調を崩しているから家族が笑顔になれない。傷病手当を受けて、受け取れる金額は凄く減った。それでも、私が回復してくると家族は笑顔になれた。
あぁ、家族と”一緒に笑顔になる”が軸なのか、と再発見した。私が疲弊していては、私が笑顔でなければ、家族も笑顔にならないんだな、と思った。給料を増やして選択肢を増やす、は重要な要素ではなかった。
私には、この気付きが 再発見 でした。
軸の再発見で目標や手段が変化する
最初の “家族が笑顔でいられるように” が軸だと思っていた時。自己犠牲で身体を酷使することが目標のための手段になり得た。
だけど、家族と”一緒に笑顔になる”が軸に変わると、自己犠牲は手段にならない。
軸に据えた言葉は少しの変化だけど、私の行動は大きく変わる。そして、その変化は嫌じゃない。何故なら、自分の軸に沿っていると思えるから。
再発見をしていこう
この先、良いこと、悪いこと、色々なことが起きる。
“卒業” や “入学” といった良いことも、環境変化という観点では、ストレスになる。
悪いことなら、尚更、ストレス。
何もなくても、自分の感じ方の変化があるかも知れない。
そんな時、「今の自分に大切なことは何か」を考えていきたい。
いきなり答えに辿り着かなくても良いから、焦らず再発見をしていきたい、と思いました。
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