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(うつ病・リワーク日記)自分で選択は"後悔しないため"じゃなかった

 2度目の休職中に書いています。リワーク通いです。

 私が通うリワークでは「こころストレッチ」という講座があります。第三世代の認知行動療法とも言われる "ACT療法" (Acceptance and Commitment Therapy) を中心にした内容です。
 その中で、印象に残った、大切にしたい話。


後悔しない、はない

 どんなに考え抜いた選択でも、どんなに鍛錬を積んだ行動でも、失敗することは起こり得る。

 「後悔しないために自分で考え、自分で選択した方が良い。」と聞くことがあります。

 私は"後悔しないため"という考えはなかったけど、周りの人の言葉や各媒体の情報を参考にしつつも、自分で選択してきた。特に、進路や人生の分岐点になる決断は自分で選択してきた。つもり。

 でも、「こうしておけば良かったかな」と思う場面がないわけではない。そんな私に、良い言葉を教えてくれた講座の回があった。

それは、
 「自分の軸(=Value)に沿った考えでも、"後悔しない"はないです
と言われたことです。

大切なのは自分で選択していること

 軸(=Value)に沿って考えると、自分で選択ができる。その結果、後々の後悔も自分で引き受けることに繋がる
 これは、後悔しないため、とは異なる

 そう聞いて、なんだか、しっくりきた。

 後悔はすることはある。だけど、あれのせい、これのせいと原因を探して、その原因に対してイライラする必要がなくなる。

 期待と異なる結果になったとして。
 後悔しつつも立ち止まらず、立ち止まったとしても落ち着いたら前に進むことができる。

 大切なのは、後悔しないことではなく、軸に沿って自分で選択していること、だった。
 他人に言われて、ではないことだった。

自分で選択するって怖い

 でも、自分で選択するのって自信がない。みんな、どうしてるの?って聞いちゃう。変な選択して失敗したら怖いもの。

 その不安はあって良い。抑圧(無いことに)しなくて良い。
 そんな時は、「⚪︎⚪︎を不安に感じてるんだね」と具体的に言語化して自分の感情に寄り添ってあげる。この時、不安に巻き込まれないよう距離を取る。

 具体的に言語化できれば、支援を受け易くなる。"自分で選択"するために支援を受けちゃダメとは言われてない

助けて、と言えるようになりたい

 必要な社会サポートや、信頼できる人達の支援を受けて良い。

 そのためには何に困っているのか、何に不安なのかを伝える必要がある。
 自分の不安を言語化するのだけは自分にしかできない。でも、言語化することを助けてくれる人もいる。

 自分で選択するためにも、一番大切な最初の一歩は「助けて」と言えることだと思った。

 そして、助けてと言うのは恥でなく、負けでもなく、ましてや無能なことでもない。
 「助けて≠無能」と思えるのが本当の歩み出し、なのかもと感じた。

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