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(復職日記)引き継ぎは ないものと思っておく

 復職後に書いてます。
 1月から上司が変わることになった。そんな日曜日です。


 会社に所属している方は、多くの割合で第四四半期を迎えている時期。
 既に来年度の人事や組織について議論されいる頃だと思います。
 そんな時に思ったことが今日のテーマです。

結局 "人による" に尽きる引き継ぎの粒度

 タイトルと真逆のことを書きますが、もちろん、しっかり引き継ぎをしてくれる方はいます

 一般社員であれば、自分の業務手法や関連部署の連絡先、連携する人の特性まで。参照するURLをメモってみたり。

 幹部社員であれば、上記に加えて、メンバーの特性、ご本人やご家族事情を言える範囲で。言えない範囲のことは「ご本人から聞くのが良い」と伝えるに留めたり。

 私自身、比較的、引き継ぎは詳細にする方です。初めて引き継ぎを受けた際、しっかり書かれた引き継ぎメモと口頭補足があったので "そういうものだ" と思えたのが良かったのかもしれません。

 後に、"適当な人も沢山いるな" と知ることになるのですが。

 一般社員とか幹部社員とか関係なく「人によるなぁ」と実感しました。

伝言ゲームはうまく伝わらない

 どんなにしっかり引き継ぎメモを作成し、引き継ぎ打合せをしようとも。

 それでも引き継ぎは ないものだと思っておくのが精神衛生上、良いと今では思うようになりました。

 なぜなら「伝言ゲーム」になっているから。
 小学校のレクリエーションの時間にやっていたアレです。

 「Aがある」と聞いていたが実際には「A''だった」という微妙だけど決定的な違いがあったり。
 「Bがある」と聞いたが、実際に聞いてみると「それは10年前にあったけど、今はそんなことないよ」と言われたり。

 引き継ぎをしてくれた人にとっては事実だったのでしょうし、それを誠意を持って残してくれた。ありがたいことです。

 だけど、人は "自分フィルター" を通して物事を見ています。引き継ぐ人にとっての事実が、職場の事実とは限らない

 時間も経過します。自分が対応する時点では事実が変化することだってある。

 これは、誰が悪いわけでもない。そもそも、そういうもの、と思っておく。

私の例。悪いほうの例

 数年前、過去の話です。

 精神疾患と付き合いを続けている私は、無理をし過ぎず、程よく頑張るの仕事のペースでした。同じ部署にいる限り、メンバーが多少入れ替わっても、そのペースを保てる。

 これが、部署異動するとリセットされる。

 当時、既に幹部社員になっていた私。その私の上司ともあろう人が、私の健康事情を伝えておいてくれると当時は信じてました

 だけど異動してみると引き継いでいる様子は全くなし。異動先の上司の認識は「程よく頑張る san-franさん。得意分野はこれだよね」程度です。結果、無茶振り・残業が増えていく。

 ましてや、部門を跨いだ異動となれば、全てなかったことになる

 ある事業立ち上げ部門に異動した私は、私を全く知らない人達と仕事をすることになりました。

 そこに、私の健康事情の情報伝達などありません。

 私は私で「もう大丈夫」と根拠なく思っていた。結果、無理をし過ぎて休職することになったのです。

信頼関係をゼロから構築すると思っておく

 引き継ぎを受けたとしても "とっかかり" になる程度に思っておく。「何も分からん状態だから教えて〜」と最初に言う

 最初に言っちゃうことにしています。

 人との信頼関係の構築もそうです。

 通院事情があることをハッキリと言っておく。定期的に休暇取得すると言っておく。どんな疾患か、までは最初に言う必要はない。私の場合は、ですが。

 おまけで毎日定時退社だ、と、ここぞとばかりに言っちゃう。本当は残業もしてたけど、相手が私のことを知らないのを良いことに、私の都合が良い追加情報(要望)を当然の如く伝えちゃう

 お相手が、どのような人か探り探りではあります。「みんな頑張ってるのに定時退社かぁ?」なんて言う人は減りましたが、いないとは言い切れない。

 だから、私の場合は一旦「2024年の春まで1年以上の休職をしてまして。」と事実を伝える。お相手の反応で何となく、どの程度の理解を示してくれるかを掴んでから、自分の "こうしたい" を小出ししました。

 全部を最初から曝け出す必要はないかな、と思ってます。

 相手は引き継ぎを受けてなく、私から初めて私の事情を聞く。相手の事情や思いを聞く。そうやって、ゼロから信頼関係を築いていく

 そう思うようにしています。


 2025年1月、20年以上の付き合いのある上司が昇格してチーム編成に変化があった。上司が変わりました。
 引き継ぎはされてないだろうなー、と思っておいたら案の定でした。

 想定通りなのでストレスは皆無。
 むしろ、私に都合の良い範囲だけで伝えて、気持ち良く「初めまして」の面談を過ごすことができました。

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