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読後感想 林真理子 小説8050をよんで
こんにちは。
私は毎日ウォーキングをしているのですが、今日はキンモクセイの薫りがしいていました。秋ですね~
今回の読後感想は、昨日夜ご飯を食べた後に一気読みした小説です。
読んだキッカケ
林真理子さんの本は今まで、エッセイを2、3冊しか読んだことがなく、読んでみようかな、と。
そしてタイトルの8050の数字のナゾに惹かれました。内容が全く想像出来なかったのが、興味を誘われました。
内容
【8050】は親が80歳、子供50歳。子供は引きこもりで無職。親の年金で生活している人。親は自分の死後の子供の生活が心配。
そういえば、ちょっと前に長期引きこもりで、というニュースがあった話題になったな、と思いだしました。
その引きこもりを題材にした小説。そしてその子供の引きこもりの原因がいじめ。
最近読んでいた小説が中国古典小説ばかりだったのもあり、そして文章中の表現など、とても読みやすい、感情移入しやすい小説でした。
感想
小説の読後感想。どの程度書いていいのか、と躊躇しますが、あらすじ。
子供は中高一貫校で、医者になるために中学受験を頑張り入学。親は歯医者さんで、歯医者ではじり貧なので、ぜひとも医者になってほしい、と。入学した中学でいじめにあい、不登校からそのまま引きこもりになってしまう。
姉弟の結婚話をきっかけに、今まで考えようとしなかった引きこもりに、なんとか向き合おうとしてそして…という内容。
私は北海道で育ち、周りに私立の中高一貫校に通っている友人もいなければ、中学受験をした友達もいませんでした。なので、中学受験、そして中高一貫校がどのようなものか、想像でしかわかりません。
ですが、中学に入学した時、そして高校に入学した時、大学に入学した時、心機一転、新しい自分のスタートを感じていました。
中学では地元の公立中学だったので、同じ小学校から通った人は多かったでですが、大学ではまさに、誰も私を知らない状態。ホントに新たな人間関係の構築になります。
中高一貫校だと、いい意味でも、悪い意味でもずーっと同じ人達と過ごすのは、なかなかリスク高いなぁ、と思ってしまいました。この小説を読んだから尚更そう思うのかもしれません。
仕事をする時も、転職すると、だれも自分を知らない状態からスタートすることが出来る。転職の度に、そのワクワク、ドキドキ、そわそわ感がありますよね。
会社の場合、人間関係など、ひどければ辞めればいいのですが、学校では簡単にそうもいかない。そして、親もなんとか行かせようとする。
読み進みながら、あぁ、長期不登校、引きこもりの人は沢山今もいるだろうな、そしてその家族はこの小説と同様に、苦しんでいたり、悩んでいるのだろうと、思いながら読んでいました。
いじめ問題は、本当にどうすればなくなっていくのだろう、社会でもいじめがある現実で、学校からなくすことは難しいのかなぁ、と考えてしまいました。
ラストもとてもよく、時間を忘れて読んだ小説でした。気がついたら昨日は寝る時間が遅くなってしまいましたw
私がこの小説を読んで思ったこと
・自分が変わろうとすることからスタートする。変わることは怖くない。
・自分がどうありたいか、どうしていきたいか、自分の意思が大事。
・これをしよう、と思った時が、自分にとって始めるのに一番いいタイミング。遅すぎることはない。
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