【2024年ドラフト評価】福岡ソフトバンクホークス編
こんばんは。鉄太郎です。
この記事では2024年ドラフトにおける、ソフトバンクホークスの指名について語ります。以前の記事で紹介した評価方法をもとにお話しさせていただきますが、あくまで個人の評価・感想ですので、その点ご承知おきくださいませm(__)m
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それでは本編をどうぞ(≧▽≦)
ドラフト前の記事はこちら👇
【2024年ドラフト】福岡ソフトバンクホークス:補強ポイントと指名予想
⓪ドラフト評価
福岡ソフトバンクホークス:80点
①どれだけ良い選手を指名できたか?30点/40点
1位:村上泰斗 投手 神戸弘陵高校 B評価
村上選手は最速153㌔の質の高いストレートが武器の右腕。身体を柔らかく使って綺麗なフォームで投げる投手で、ストレートと変化球を同じ腕の振りで投げられるところを見てもセンス抜群。高校生投手でNo.1級の評価も頷けますね。
まだ身体は細いため、プロ仕様の身体へバルクアップする必要がありますが、高校生から投手を始めたとは思えない完成度がある選手ですから、数年後にはローテーションで投げているはず。
宗山選手と柴田選手の抽選を外したのは残念でしたが、ホークスに合った逸材を獲得できたのではないでしょうか。2027年ぐらいに左のエース前田選手、右のエース村上選手として2枚看板になっているのが容易に想像できます。1年目からちょっと楽しみですね。
2位:庄子雄大 遊撃手 神奈川大学 C評価
庄子選手は一塁到達3.9秒台、50m走5秒7の圧倒的な俊足が武器のショート。加えて下級生の時はセンターやライトも守った守備能力が高い選手で、まさに周東佑京2世です。プロに入って即トップクラスになる脚はもうめちゃくちゃ速いので1軍ですぐに使えますね。
横浜高校時代の同期はDeNAの松本選手、度会選手、中日の津田選手と錚々たる顔ぶれ。コロナで中止になったこの世代の夏の甲子園も見てみたかったですが、プロで再集結ということで皆1軍で活躍してほしいものです。
編成的に欲しかった今宮選手の後継者&将来のセンター候補を両にらみできる選手。指名の瞬間は宗山選手ぐらいじゃないとショートは要らないんじゃないか?と思いましたが、よく考えれば考えるほどニーズにぴったりな選手でした。
3位:安徳駿 内野手 富士大学 C評価
安徳選手は高い制球力を誇る右腕。最速152㌔の空振りを奪えるストレートにカットボール、カーブ、チェンジアップを織り交ぜる投手です。この秋は6試合19イニングで30奪三振、0四死球と無双しています。神宮大会も楽しみですね。
大学時代を通じてリリーフで投げることが多かった選手ですが、今年の春シーズンに見せたように長いイニングも投げられる投手。2022年の大津選手、2023年の岩井選手と同じ狙いの即戦力。2人同様活躍すると思いますね。
福岡県久留米市出身なので地元選手のニーズを満たすし、欲しかったリリーフ投手として期待できるしでホークスとしては会心の指名だったのではないでしょうか。
4位:宇野真仁朗 遊撃手 早稲田実業高校 B評価
宇野選手は高校通算64発の長打力が自慢のスラッガー。木製バットで滞空時間の長い打球を飛ばせるプルヒッターで、打撃では高校生No.1と言っても過言ではないくらい。スローイングがちょっと怪しくてプロでの守備位置が気になるところですが、パリーグということでまず打で勝負してくれたら。
王会長の後輩にあたるスラッガーなので見逃しませんね。やはり頭が良いからか先輩の清宮選手も野村大樹選手も今シーズン伸びてきましたし、宇野選手もその流れに乗って将来1軍で活躍してほしいですね。
5位:石見颯真 遊撃手 愛工大名電高校 C評価
石見選手は広角に長打を放つ打撃が魅力のショート。2年生時に場外弾を打ったパワーもさることながらコンタクト能力が非常に優秀で、プロでも打てる姿を想像できる選手です。加えて50m走5秒9の脚力と遠投110mの肩も持ち合わせていますから、将来の主軸候補として期待できると思います。
井上選手、笹川選手を1軍に送り出せそうなタイミングで余念なく右左のスラッガー候補を調達してくる何ともニクイ指名。イヒネ選手(20歳)の前後に走や打に秀でた選手を追加して競わせる算段なのも素敵ですね。誰かがショートを奪い取っても良し、それぞれ違うポジションで花開いても良しです。
6位:岩崎峻典 投手 東洋大学 C評価
岩崎選手は最速153㌔のストレートを投げる本格派右腕。変化球はスライダー、カットボール、スプリットを投げます。履正社高校時代からエースとしてチームを勝たせるべく試合を作り続けてきた投手で、マウンド度胸に優れていますね。
ソフトバンクとしては先発とリリース両にらみの指名・・・スペックも含めて去年の大山選手と同じですね。上手くいった方針を続けてきました。チームの足りないポジションに上手くハマってくれればいいですね。
②年齢×ポジションで不足箇所を埋められたか?30点/30点
A:高校生・大学生右腕→15点/15点
1位で高校生の村上選手、3位で大学生の安徳選手、6位で大学生の岩崎選手を指名。育成でも計6人の右腕を確保しました。田上選手(22歳)や風間選手(21歳)が育成契約になる厳しい環境下ですが、その中でも生き残っていけそうな好素材を獲得できましたね。
B:将来のセンター候補→15点/15点
2位で大学生の庄子選手、育成11位で高校生の木下選手を指名。庄子選手は身体能力の高いセンター候補ど真ん中の選手であまりに周東選手と被りますし、センターとしてカウントしていいと思います。
テラス席が設けられて外野が狭くなって久しいペイペイドームですが、周東選手の異常なほど広い守備範囲に助けられたことは数知れず。同じぐらい速いんじゃないか?という庄子選手を獲得できたのはしてやったりでしょうね。
③補強ポイントを押さえられたか?15点/30点
A:リリーフ右腕→15点/15点
3位で安徳選手、6位で岩崎選手、育成6位で川口選手を指名。チームに最も足りなかったリリーフ投手の補強に成功しました。怪我の影響もあって日本シリーズでは枚数に苦しんだ場面も散見されましたから、来年も今年のようにルーキー投手に出てきてほしいですね。
B:リリーフ左腕→0点/15点
サウスポーの指名は育成5位・高校生の河野選手と育成12位・高校生の熊谷選手の2人。即戦力で使える投手の指名はありませんでした。まあ4位以降にサウスポーがほとんど残らないドラフトでしたね。
和田選手の引退や三浦選手の戦力外があっても、前田純選手(24歳)、松本晴選手(23歳)、大野選手(20歳)、前田悠伍選手(19歳)と先発左腕のプロスペクトには事欠かない陣容。先発もたくさん人がいるという状況ではない中で前2人などを思い切ってリリーフに回すこともあるのか?注目ですね。
④育成ドラフト加点 5/5点
1位:古川遼 投手 日本学園高校 D評価
古川選手は最速144㌔の長身右腕。フレームが大きいことは正義ですから、バルクアップしてどこまで球速が伸びるのか?楽しみな選手です。
2位:布川ザイレン 三塁手 浜松商業高校 D評価
布川選手は高校通算29発の長打力が魅力のサード。とにかく打球が伸びる飛距離、投手で137㌔を計測する強肩と馬力が凄い選手ですね。粗削りながらポテンシャルを秘めた原石です。
3位:大友宗 捕手 茨城アストロプラネッツ D評価
大友選手は強肩強打の捕手。大学時代の指名もれや日本通運時代の出番減少など逆風にも負けずに指名を勝ち取りました。二塁送球1.8秒のスローイングは絶品です。今シーズンの成績は51試合で.244 12本 41打点 OPS.875でした。
4位:広瀬結煌 遊撃手 市立松戸高校 D評価
広瀬選手はとにかく守備が上手いショート。4人目の遊撃手指名にして彼が最もショートを守れる選手かもしれません。身体ができた時にどこまで出力を出せるかが支配下への鍵です。
5位:河野伸一朗 投手 宮崎学園高校 D評価
河野選手は最速140㌔の長身左腕。今年は左肘靭帯の怪我で投げられませんでしたが、190cm超えの非常にスケールが大きい投手。スライダーやチェンジアップを器用に投げるところを見ても、大化けの気配がする逸材ですね。
6位:川口冬弥 投手 徳島インディゴソックス D評価
川口選手は最速155㌔のストレートとフォークで三振の山を築く右腕。今シーズンは前期抑え後期先発として投げて奪三振率12.89と活躍。徐々にステップアップを重ねてきた苦労人ですが、後はファームで結果を残せばという位置までやってきましたね。
7位:津嘉山憲志郎 投手 神戸国際大付属高校 C評価
津嘉山選手は総合的に能力が高い右腕。中学時代から有名で中3で148㌔を投げたとされます。高校でも1年生時から投げていましたが、3年生になる頃にTJ手術を受けることに。その所為で育成指名となりましたが、手術から順調にカムバックすれば上位級の投球をしそう。沖縄出身ということで目指せ平良選手。
8位:相原雄太 投手 仙台大学 D評価
相原選手は最速152㌔を投げる長身右腕。高校3年生時にTJ手術を受けて仙台大学に入学。球速を伸ばすも大学時代を通してほとんど登板がありませんでした。
9位:岡田皓一朗 投手 大阪商業大学 D評価
岡田選手は最速151㌔を投げるパワーピッチャー。大学時代は直球で押すリリーフとして活躍しました。プロでもリリーフとして勝負です。
10位:漁府輝羽 外野手 東北福祉大学 D評価
漁府選手は強肩強打の外野手。4年前の高校生合同練習会にて木製バットで柵越えの打球を放ったパワーが魅力の選手。東北福祉大学ではほとんど出場がありませんでした。
11位:木下勇人 外野手 千葉経大附属高校 D評価
木下選手は俊足が武器のセンター。2位の庄子選手に並んで脚力ではトップクラスの選手なので守備走塁でアピールして支配下を勝ち取りたいですね。
12位:熊谷太雅 投手 東陵高校 D評価
熊谷選手は長身細身のサウスポー。高校2年生の秋に直前の夏の甲子園で準優勝を果たした仙台育英を撃破したことで有名になりました。身体ができてくれば面白い好素材ですね。
13位:塩士暖 投手 門前高校 D評価
塩士選手は最速145㌔を投げる右腕。1年生時センターでプレーした後投手に転向した経験が浅い選手ながら成長著しい投手。能登半島地震で輪島市のご自宅が被害を受ける中、弛まぬ努力で身体を大きくして夏の県大会ベスト8までチームを導いた塩士選手。プロでも活躍を願います。
⑤指名の感想
以上ソフトバンクホークスの指名を振り返ってまいりました。
早めに出てこれる高校生投手、制球力や変化球に秀でた即戦力の投手、育成では取れないスラッガー候補を支配下で指名する、そんなドラフト方針がハマったことも今シーズン優勝できた要因の一つでしたが、今ドラフトもまさにそんな支配下指名を展開しました。
そして全体19人の指名を通して長身の投手、物凄く足が速い野手、長打を打てる野手でほとんどを埋め尽くす身体能力重視の指名でもありました。これだけ良素材を大量に獲れば誰かは必ず出てきますね。賛否両論ありますが、現状ルール上問題ないので多く獲ったもん勝ちだと思います。
ドラフト後の支配下選手の数は投手31人・野手33人の合計64人です。仲田選手に育成契約打診をするなど結構強引に枠を開けましたし、これからオフシーズンでどれほどの補強を行うのか楽しみです。
それでは、ここまで長文を読んでいただき、誠にありがとうございました。次回は【2024年ドラフト評価】読売ジャイアンツ編でまたお会いいたしましょう。
鉄太郎でした!
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