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【2023年ドラフト評価】福岡ソフトバンクホークス編

こんばんは。鉄太郎です。

この記事では2023年ドラフトにおける、ソフトバンクホークスの指名について語ります。以前の記事で紹介した評価方法をもとにお話しさせていただきますが、あくまで個人の評価・感想ですので、その点ご承知おきくださいませm(__)m

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それでは本編をどうぞ(≧▽≦)
ドラフト前の記事はこちら👇
【2023年ドラフト】福岡ソフトバンクホークス:補強ポイントと指名予想


⓪ドラフト評価

福岡ソフトバンクホークス:80点

①どれだけ良い選手を指名できたか?40点/40点
②年齢×ポジションで不足箇所を埋められたか?10点/30点
③補強ポイントを押さえられたか?25点/30点
④育成ドラフト加点  5点/5点

①どれだけ良い選手を指名できたか?40点/40点

1位:前田悠伍 投手 大阪桐蔭高校 A評価

・経歴 大阪桐蔭高 18歳
・身長/体重 180cm/80kg
・投打 左投げ左打ち

前田選手はチームに勝利をもたらすサウスポー。最速148㌔のストレート、独特な落ち方をするチェンジアップ、芯を外してゴロを打たせるツーシームを軸に高校生らしからぬ上手いピッチングをする投手です。

まだ身体は細いため、プロ仕様の身体へバルクアップする必要がありますが、プロで活躍する左腕がもつスキルセットを既に持っている選手で、何より非常に頭の良い投手ですから、数年後にはローテーションで投げているはず。

予想記事でオススメしていた北九州市出身の武内選手の抽選を外したのは残念でしたが、2度目で前田選手の抽選を当てられたのはチームにとって最良の結果だったのではないでしょうか。将来の左のエースとして期待ですね!

2位:岩井俊介 投手 名城大学 A評価

・経歴 京都翔英高-名城大 22歳
・身長/体重 182cm/90kg
・投打 右投げ右打ち

岩井選手は2,780回転・最速156㌔のストレートが武器の右腕。スリークォーターから投じるスライダー、スラーブ、フォークといった変化球の精度も非常に高い投手です。1年目はプロ野球のレベルに慣れる必要がありそうですが、先発・中継ぎ・抑えのどこでも出来そうな選手だと思います。

チーム的にはまず補強ポイントの先発投手として期待したいはず。1年目はシーズン途中からの昇格とか、中10日での起用とかになりそうで、いきなりフル回転は難しいかと思いますが、将来的にはローテーションで投げてくれる投手になってくれるのではないでしょうか。

3位:廣瀬隆太 内野手 慶応義塾大学 B評価

・経歴 慶応義塾高-慶応義塾大 22歳
・身長/体重 182cm/91kg
・投打 右投げ右打ち

廣瀬選手は溢れるパワーが魅力の内野手。六大学リーグ通算20本は早稲田・岡田彰布に並ぶ歴代4位タイの記録です。まだ粗さが目立ちますが、芯に当たった時の打球は凄まじく、パワーはアマチュア球界No.1でしょう。

身体能力が高い選手なので、セカンドの守備も大型ながら意外と身軽。プロでも守れるかと問われると疑問ですが、サードや外野の両翼なら普通にやれそう。いずれにせよ打てる右打者になれば、ポジションは空けてくれるはずです。

右の大砲として期待していた、正木選手(24歳)とリチャード選手(24歳)が思いのほか伸び悩んでいるため、競争も意識した指名でしょうか。慶応義塾大学出身の野手は直近5年で3人目。レフト正木選手、センター柳町選手、ライト廣瀬選手で外野に並ぶ姿をちょっと見てみたいです笑。

4位:村田賢一 投手 明治大学 B評価

・経歴 春日部共栄高-明治大 22歳
・身長/体重 181cm/90kg
・投打 右投げ右打ち

村田選手は抜群の制球力で多彩な変化球を操れる右腕。縦横のスライダー、カーブ、スプリット、ツーシームなど多種多様な球種が扱えます。通算の四死球率は1点台。無駄なランナーを出さず打たせて捕るピッチングができる、ゲームメイク能力に長けた投手です。

課題はコンディショニングでしょうか。1年生の冬に肘の手術を経験、4年生夏には右肩の違和感を訴えていました。この秋シーズンでは風邪で満足な投球ができないこともありました。万全な状態でシーズンを戦い抜けるかが重要ですね。

2位の岩井選手とは違うタイプの先発候補を確保。ポテンシャルだけを見ていた過去のホークスとは違う指名となりました。昨年2位の大津選手のように1年目から活躍できるか見ものですね。

5位:澤柳亮太郎 投手 ロキテクノ富山 C評価

・経歴 明学東村山高-明治学院大-ロキテクノ富山 24歳
・身長/体重 180cm/95kg
・投打 右投げ右打ち

澤柳選手は常時140㌔台後半・回転数2,500のストレートが武器のリリーフ右腕。二種類のカットボール、ドロップっぽいカーブ、フォークと変化球の精度も高いです。特にカーブはロキテクノ富山監督の藤田太陽さんっぽい球で今のNPBには刺さりそう。

昨年2位の大津選手の二匹目のドジョウを狙った指名。1年目からリリーフとして活躍してくれそうな選手で楽しみですね。

6位:大山凌 投手 東日本国際大学 C評価

・経歴 白鴎大足利高-東日本国際大 22歳
・身長/体重 180cm/78kg
・投打 右投げ右打ち

大山選手は最速153㌔のストレートを投げる本格派右腕。スライダー、カットボール、カーブ、スプリットと多彩な変化球を投げられる投手で、1番自信があるのはカーブとのこと。絶好調の時は物凄いボールを投げられるので、その再現性をいかに高められるかが課題でしょう。

ソフトバンクとしては先発とリリース両にらみの指名。チームの足りないポジションに上手くハマってくれればいいですね。

7位:藤田悠太郎 捕手 福岡大大濠高校 C評価

・経歴 福岡大大濠高 18歳
・身長/体重 170cm/73kg
・投打 右投げ右打ち

藤田選手は高校通算43発・二塁送球1秒83の強肩強打の捕手。身長の低さが懸念事項とされますが、同じチームとなる甲斐選手も同じ福岡出身の梅野選手も活躍していますから、気にせず頑張って欲しいです。

糸島市出身のソフトバンクJr.。ジュニアからの指名は初となるようです。甲斐選手(31歳)と嶺井選手(32歳)の次を担う捕手として、厳しい競争に打ち勝って行くことが求められますね。

②年齢×ポジションで不足箇所を埋められたか?10点/30点

A:大学生・社会人左腕→10点/15点

1位で高校生の前田選手育成7位で独立リーグの藤田選手育成8位で高校生の長水選手を指名。大学生・社会人の即戦力左腕をバシッと指名することは叶いませんでしたが、良い素材のサウスポーを複数確保しましたね。

今シーズンは田浦選手(24歳)が6年目にして飛躍。木村選手(20歳)や大野選手(19歳)と共に、今ドラフトの左腕も田浦選手の後に続くような成長を見たいものです。

B:将来のセンター候補→0点/15点

今ドラフトではセンター候補の指名はありませんでした。支配下でも育成でもとにかく長打を打てる可能性がある選手を中心に指名しているところにチーム方針が見えますね。

テラス席が設けられて外野が狭くなったペイペイドームが本拠地のため打てる選手を!という方向性には賛成ですが、来年はセンターを守れそうな選手を指名したいですね。

③補強ポイントを押さえられたか?25点/30点

A:先発投手→15点/15点

1位で高校生の前田選手2位で大学生の岩井選手4位で大学生の村田選手6位で大学生の大山選手を指名。チームに最も足りなかった先発投手を十二分に補強するドラフトとなりました。

大学生に混じった前田選手は高校生ながら完成度の高い投手ですので、シーズン終盤にはローテに入っていても不思議ではないでしょう。

B:次世代の捕手→10点/15点

7位で高校生の藤田選手を指名。海野選手(26歳)、谷川原選手(26歳)、渡邉選手(23歳)、吉田選手(22歳)を次世代とすると、藤田選手は次次世代といったところ。とはいえ支配下での指名ですから、数年後には1軍で出場できるぐらいの期待感を持ちたいですね。

上記で挙げた選手以外にも19-22の世代に1人ずつ捕手がいるホークス。非常に競争が激しい環境の中で、誰が抜きんでてくるのか?楽しみです。

④育成ドラフト加点 5/5点

1位:大泉周也 外野手 福島レッドホープス D評価

・経歴 山形中央高-日本製鉄鹿島-BC・福島 24歳
・身長/体重 174cm/83kg
・投打 左投げ左打ち

大泉選手は61試合で16本放った左のスラッガー。ポジションはレフト。とにかく打ちに打ちまくって支配下を狙いたい選手です。

2位:宮里優吾 投手 東京農業大学 D評価

・経歴 岩倉高-東京農業大 22歳
・身長/体重 182cm/85kg
・投打 右投げ右打ち

宮里選手は最速153㌔のストレートとフォークが武器のリリーフ右腕。主にプレーしていた東都二部とプロではレベル差がありますが、ギャップに慣れれば早期の支配下もあり得る選手です。

3位:佐倉侠史朗 内野手 九州国際大付属高校 C評価

・経歴 九州国際大付高 18歳
・身長/体重 184cm/110kg
・投打 右投げ左打ち

佐倉選手は高校通算31本のスラッガー。1年生から4番を担い注目を浴びた3人衆の1人。佐々木選手は米大学、真鍋選手は大学、佐倉選手は育成指名。こうなるとは誰が予想したでしょうか。各々の道で花開いて欲しいですね。

4位:中澤恒貴 内野手 八戸学院光星高校 C評価

・経歴 八戸学院光星高 18歳
・身長/体重 178cm/76kg
・投打 右投げ右打ち

中澤選手はパンチ力がウリの打撃型のショート。坂本選手・北條選手・武岡選手とプロへ輩出してきた光星の系譜を継ぐ選手です。プロではサードかも。

5位:星野恒太朗 投手 駒澤大学 D評価

・経歴 福岡大大濠高-駒澤大 22歳
・身長/体重 180cm/83kg
・投打 右投げ右打ち

星野選手は140㌔超のストレートを投げる右腕。父親は元ホークスの星野順治さん。オリックスの宮城選手・阪神の及川選手と共にU15日本代表でプレーした選手でもあります。

6位:藤原大翔 投手 飯塚高校 D評価

・経歴 飯塚高 18歳
・身長/体重 178cm/72kg
・投打 右投げ右打ち

藤原選手は最速148㌔のストレートとスライダーで三振の山を築く右腕。行橋市出身の地元っ子で将来性豊かな投手です。

7位:藤田淳平 投手 徳島インディゴソックス D評価

・経歴 川島高-東亜大-四国IL・徳島 23歳
・身長/体重 182cm/90kg
・投打 左投げ左打ち

藤田選手は多彩な変化球が武器の左腕。スライダー、カットボール、カーブ、ツーシームと使える球種が多いです。先発でもリリーフでも求められたところで結果を残して支配下を勝ち取りたい。

8位:長水啓眞 投手 京都国際高校 D評価

・経歴 京都国際高 18歳
・身長/体重 176cm/65kg
・投打 左投げ左打ち

長水選手は最速144㌔を投げるサウスポー。高校では控え投手ながら、65kgの細身で140㌔オーバーを投げる逸材です。

⑤指名の感想

以上ソフトバンクホークスの指名を振り返ってまいりました。

武内選手の抽選こそ外したものの、前評判の高い選手をズラッと並べられたドラフト。V奪還に向けて楽しみな選手が多数加わりました。今までと違って多彩な変化球を持っている投手を好んで指名しており、従来の方針とは少し違ったドラフトだったのも興味深かったですね。

ドラフト後の支配下選手の数は投手35人・野手30人の合計65人です。外国人登録の選手が投手5人野手0人ですので、バランスはとれているでしょうか。ここからオフシーズンでどれほどの補強を行うのか楽しみです。

FAによる補強もいいですが、ソフトバンクはお金を使える球団ですし、バリバリのMLB野手とか連れてきてくれないかなと期待していたり。

それでは、ここまで長文を読んでいただき、誠にありがとうございました。次回は【2023年ドラフト評価】広島東洋カープ編でまたお会いいたしましょう。

鉄太郎でした!

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