Gutsヒロのスイーツ・ストーリー:心の音は正直者
Gutsヒロです。季節が急に変わり、私の日常も様々な変化がありました。
まず、10月に入って腰痛が痛くなり、整形外科に行ったら「急性腰痛症」と診断されました。つまりギックリ腰の再発の様なものです。
ちょうど今頃の去年に、人生初のぎっくり腰を起こしました。お菓子作りはおろか、仕事もできなくて1ヶ月寝たきりになった過去があります。
そして、それからほぼ丸1年が経ち、再び腰痛を起こしたのですが、これといった原因はありませんでした。お医者様や、接骨院の先生に聞くと、季節が急に変わったり、私自身がこの季節に不吉なことが起きやすいとのことを言われました。なんだか、フワーッとした説明で納得したようなできないような(笑)
でも、新しいコルセットにしたり、痛み止めを飲んで普通の生活ができる様になったので私は相変わらずお菓子作りをする日々を過ごしています。
やっぱりお菓子作りは私にとって何よりの楽しみな時間な様です。
季節が変わったこの頃、ついこの間まで猛暑で暑くて、それまで私の作る焼き菓子はあまり人気や需要がありませんでした。minneでもクール便になることもあり、1個あたりの値段が都会の高級街のお菓子屋さん並みになることもあり、私の作るお菓子がこんなに高くていいのかと戸惑いもあったのですが、嬉しいことに購入して頂くお客様がいて嬉しい限りです。
しかしながら、私の作るお菓子を楽しみにして頂くお客様の期待の反面、暑い間はあまり力を入れずに涼しくなる季節を待った様な対応で過ごしました。私もそうですが、暑い季節はゼリーとかアイスなら食べますが、焼き菓子とかはあまり食べないのですよね。
でもこの期間で色々なお勉強や体験もしました。全国にある「わくわく広場」という代理販売してくれる物産店が私の住む街にもあるのですが、そこでさまざまなお菓子を販売させていただきました。
最初は、日持ちのする焼き菓子メインで出品していましたが、販売期間が最終日になり、半額になってしまいました。わくわく広場では売り上げの一部を手数料として支払うので半額になると1個売れても利益が5円とか10円に。。。(笑)
このままじゃいけないと思いました。
この頑張っても報われない逆境が
私の心の音が燃え上がりました。
「そうだ。得意な生菓子で勝負しよう!」
私は元々、生菓子が得意でした。ゼリーやプリン、ケーキなど出し始めたら、なんと大ヒットしました。
わくわく広場では日持ちするものが出品されていて、日持ちしないデイリー商品はほとんどありませんでした。そもそも、日持ちのしないデイリー商品を出すなんてリスクが高すぎるのです。手数料はもちろん、販売日が過ぎたら半額になります。それは、綱渡りを挑戦して落っこちてしまうようなものです。
不安はもちろんありました。でも、私は1つだけ確かなものがありました。
それは、
私の作る生菓子は最高に美味しいこと。
以前にnoteでお話したこともあり、知っている方もいるかもしれませんが、私は過去の過酷な修行で、自分の住む街と、その周辺のお菓子屋さんは全て食べ歩いたことがあります。貯金は尽きて、体も心もボロボロになりました。
しかし、この経験は、記憶はもちろん、構成や写真のデータはすべてあります。何より何が美味しいか私の味覚は特別な才能を持てる様になりました。
その経験をもとに、同じジャンルのお菓子なら負けない自信があります。わくわく広場に新しい風を吹かせるために、私は原価を抑えて、お客様が求めやすい価格で極上の生菓子を出し続けました。
最初は、半額になることもありました。
しかし、生菓子を出し始めて1ヶ月半が経ち、私の出す生菓子は半額になる前に売り切ることができて、製造が間に合わない日々になるところまで成長することができました。
私のお店「お菓子工房たびこ」の商品は、求めやすい価格で提供し、何よりもリピーターも多いらしく、それは美味しいからという理由もあるみたいです。
私は、自分の商品にある仕掛けがあります。値段や原材料を示すシールを手作りするのですが、そこにホームページやインスタグラム、noteのQRコードを一緒に印刷しています。
それは効果が絶大でした。Instagramのダイレクトメッセージで嬉しいコメント頂いたり、QRコードを読み取って店頭販売日を知って来ました!というお客様がいて、嬉しい出会いもありました。
私は、とある本で大事なことを学びました。それは自分が何者なのか。自分がまず自分を知り、それを他の誰かにも何者なのか知ってもらうこと。
「Gutsヒロはこんな人で、このような思いでお菓子を作っています。」「私のお店お菓子工房たびこのコンセプトはこうです!」といったことを大切にしています。
それは、私のお菓子が美味しいことはもちろんですが、「Gutsヒロが作った特別なお菓子」というものを世間に知ってもらいたいからです。
さて、ここまで読んだら、わくわく広場でどんなもの売ってるの?作ってたの?と思っている方も多いでしょう。ちょっとブレイクタイムで写真公開しましょう!
もっとさまざまな商品はありますが、ここまで見たら食べたくなる人もいるでしょうか。そんな皆様に、
今日から特別に、わくわく広場に出している商品をなんとminneで販売開始致しました!
それは、わくわく広場で売り切れごめんの商品です。
3種セットのステイックケーキのセットです。商品紹介をします。
・生チョコケーキ:このケーキはカプリケーキとも言います。しっとりとしたコクのあるチョコレートケーキで、イタリアのナポリ近くにあるカプリ島の伝統菓子です。
・ベイクドチーズケーキ:3種のチーズとクリームたっぷり入れてブレンドして焼き上げたチーズケーキは贅沢な美味しさです。
・キャロットケーキ:にんじんをメインに、ココナッツ、シロップに漬けたプルーン、くるみなど入った、ずっしり系のキャロットケーキ。トッピングにはたっぷりのフロスティング!
3種6個のセットで販売開始いたしました。
ぜひ興味ある方は、下記のページからご覧ください。
お菓子工房たびこminneページ
わくわく広場や、minneでの挑戦も日々過ぎるたびに様々な経験や体験もあって、楽しく過ごしています。
何よりこんな幸せな体験をnoteを通して皆様と共有できることが本当に幸せだと思っています。
少し話題を変えましょう。私の通う福祉事業所で「仕事をする上で信頼関係の築き方」をテーマに話し合いをしました。
私は福祉事業所でA型就労で働いていたり、「お菓子工房たびこ」でパティシエとしても働いています。一緒に働く人や、お客様など信頼関係が成り立つことはとても大切なことです。
改めて信頼関係の大切な点とは?
私は、人間関係が良くなり、頼られて、仕事が増えたり、チャンスが増えることだと思っています。当たり前の様だけども、これって意外に大変なことだと思います。
最近、全国で最低賃金が増えました。私の時給は1005円になりました。タイムカードを切って職場にいれば1時間経つことに1005円貰えるわけですが、実際に私は、それに見合う仕事をしているのでしょうか?
例えば1005円を60で割ると、1分間に16.75円稼がなければ私の時給には見合いません。でも1分なんて時間は些細な時間です。仮におしゃべりしたり、飲み物飲んだりしたらあっという間に1分なんて過ぎてしまいます。でも時給としてはどんどん加算していきます。
だから、私は事業所でも、パティシエとしても一生懸命に働きます。仮に成果が出なくても、お金をもらう以上、責任を重んじて行動で示しています。
この前、事業所の職員から「クソ真面目」って言われました(笑)
でも、私は「お菓子工房たびこ」というお店を持って、いずれは誰かを雇ってお店の活動を広げていきたいと思っています。もし、私が誰かを雇うとしたら、自分のような「クソ真面目」な人がいいなと思っています。だから私は、「クソ真面目」に働いて示しているのです。
「クソ真面目」だけが価値があるわけでもありません。では、信頼関係が築けてないとどうなっていくでしょうか?
きっと、仕事は任せてもらえず、キャリアUPに繋がらないでしょう。もしかしたら孤立をするし、働いていてつまらなくなってしまうこともあるでしょう。
ある本で書いてあったことは、人が幸せに感じることは「頼られること」だそうです。必要とされる大切さは大事です。
ちょっと昔、アドラー心理学って流行りましたよね。承認欲求は確かに、他人の評価のもとですが、人によっては、承認欲求で幸せを満たすこともあると思います。それは、純粋に幸せに感じてモチベーションに繋がるならいいと思います。
人は、幸せになるためなら、自分のモチベーションを大切にすることが重要だと思います。
でも幸せになるってシンプルそうだけど、築いては壊して、築いては壊しての繰り返しで、磨き上げた先に本当の幸せがあるから、近いようで遠いものでもあります。そこに気づくまでは本当に時間がかかると思います。
信頼関係って難しそうだな。幸せになるのも難しそうだなぁ。と思ってみんな生きていると思います。
では、仕事の上で信頼関係を築くために大切なことはなんでしょうか?
プログラムでは、ほとんどの人が能力的なことや、コミュニケーション的なことを応える人が多かったです。
しかし、私は、
「信頼関係を築くのに、能力的なことや、コミュニケーションとかはそれほど大切ではないと思います。物理的に上位に立つことではなく、必要なものは誠実な心だと思います。」
と言いました。
職員から「誠実な心とはなんですか?」と問われました。私はこう答えました。
「私が思う誠実な心とは、成果がなくとも、価値が低いことでも、それでも必死になって汗水垂らして必死に真摯にやる姿と心を持つ人のことです。」
こんな答えがサラサラと出たのは、誰にも認めてもらえず、期待にされなかった過去の私を認めてあげたかった、私の心の声でした。
それは、口に出さずとも背中を見ただけで語り尽くせる過去の私がいたから答えれた言葉だと思います。
雑用でも誰よりも真面目にやる。誰もやりたがらないことに熱心にやる。そんな姿勢だけで誠実さを語るような人間が私は大好きです。
私のフランス料理の修行時代の話です。
チャンスに溢れた年下の新米の子はオーナーシェフから作り方を教えられ、味を見させてもらって手取り足取り教えてもらっていました。チャンスも期待のなかった私は洗い物係だったから、客の残した料理やソースでシェフの料理の味を覚えていました。
泥水を啜った様な日々でしたが、チャンスはいつもそこにあることを私は知っていました。ただ、誰もそんな私を認めないし、知らないし、気づかない。
でも、それでもいいのです。私は私なりの生き方があったから。諦めそうになったことはあったけど諦めなかったから今の景色があるのですから。
この話を聞いて、良かったとか悪かったじゃなく、偶然に超越した世界の話だと思って聞いてもらえたら幸いです。
最後に、Gutsヒロの新たな挑戦の発表をしたいと思います。
それは、
第3回店頭販売の決定です!
月1回の大イベントの店頭販売を10月27日にやることを決めました。腰痛に悩まされたり、季節の変化で体調が優れなかったのですが、ようやく心の音が私を奮い立たせてくれました。
今回は、試作をじっくりやったので、大遅れのスタートです(笑)2週間前ならもう焼き菓子をいっぱい焼き上げているのですが、まだ1個も作っていません!
昨日と今日はSNSや広告作りで時間はほとんどなくなってしまいますが、
嬉しい発表なのでじっくりこだわって作り上げました。何より、noteの皆様にご報告できることが本当に幸せに思っています。
私のnoteをご覧の皆様が私の作るケーキが食べれることは少ないと思いますので、せめて写真だけでも見ていただいて至福な思いを味わっていただければと思います。
2ヶ月前ほどから人差し指を支えで持つ動作をやると指がつってしまう現象が起きてしまいます。例えば、包丁の切っ先持ち、パレットナイフを持つとき、裏漉しするときのヘラを持つ時、この様な時はすぐに指がつってしまいます。お医者様によると指から腕、肘まで繋がる筋肉がひどくなっているそうです。
しかし、少しハンディーキャップがあるぐらいが私の心は燃え上がります。だってそのぐらい頑張ってやり通した先の景色が本当に美しく見えるからです。
ここまでの長文を最後まで読んでくださりありがとうございました。どうぞ今後とも宜しくお願い致します。
Gutsヒロ