「東京カウボーイ」舞台挨拶in柏。
「あれっ?柏の井浦新さん舞台挨拶に行ってから、もう4ヶ月!?」
写真を整理していて、あの酷暑からもうそんなに経過したんだと気づきました。てっきり、9月頃に行ったんじゃ……と。
映画「東京カウボーイ」は俳優の井浦新さんや親しい監督さん、スタッフさんが「ボランティア製作」した作品です。多分、プロデューサーとして関わってた新さんは出演料貰ってないんじゃないかな。
今、日本映画界のミニシアターが生存の危機に瀕しており、こういうボランティア的な映画にて、小さな映画館を救おうという企画なんですね。
20年振り? ご無沙汰の柏駅。
柏には、かつて叔母一家が住んでいたので子供の頃にはよく行きました。一週間くらい泊まり込んでた時もあったなあ。
叔父と叔母が離婚して従兄弟達もバラバラになってしまい、もうすっかり足が遠のいていましたが、久しぶりの柏駅は相変わらず巨大なバスターミナルの街、というイメージだったが変わらず。
井浦新さんに、一度は会ってみたかった。
今年の夏、新さんは「光る君へ」と「おっさんずラブ」のお仕事が重なって、かなり多忙だったんですね。
そんな時に、柏にて舞台挨拶があるとのポストが流れてきて。「ピンポンの頃から好きな俳優さんだし、一度はお会いしてみたいな」と、舞台挨拶チケットを¥2200で購入。
懐かしい常磐線快速に乗って、柏駅へ。ちょっと迷ったけど本当に小さな映画館でした。建物デザインはおしゃれで近代的、でも中は椅子とか結構古い。
映画は私好みじゃななかったけど、楽しかった。
映画はよくある物語で、東京にてがむしゃらに社畜生活を送っている男性が、ずっと交際している恋人、しかも自分の上司との関係を進める勇気もなく、諾々と流されて生きている。
そんな時、会社の方針でモンタナの農場を買収することに。全く慣れない泥の土地と馬に最初は翻弄されつつも、地元の人達と仲良くなって、最後は恋人とも愛を取り戻してハッピーエンド。
まあなんというか、「モンタナの風に吹かれて」とか「ブロークバックマウンテン」などのハリウッド映画の足元にも及ばない、甘ったるい非現実的な映画で、私には全く響かなかったんですけど(笑)
「今回で、6回観ました。感動しました」というお客さんが前列に座っていて。好みは人それぞれだもんな〜と。
私が一番納得いかなかったのは、恋人である上司の女性との復縁です。この恋人を演じているのが、主題歌を担当してる歌手さんなんだけど、とにかく最初の登場から私には悪印象。
「あ〜、コールセンターのSVに、よくいる女の人だな」と思いました。このタイプって「ラストマイル」の主人公エレナがまさに。態度がデカくて、言葉も荒く図々しいんですよね〜。全く好きになれませんでした。
すぐに自然の厳しいモンタナや、乗馬に慣れる主役も違和感が濃厚だったし、いくらなんでも保守的な共和党支持者ばかりの土地で、黄色人種の日本人がこんなに優しく対応されるなんてあり得ない。
だから最後まで「夢物語のごった煮だな」と思いながら座ってました。モンタナの風景は素晴らしかったです。
井浦新さんは、50人ほどいたお客さん1人ずつと話したかったみたいで、結局最後は、スタッフさんにマイク音量を切られ(笑)引き摺り出されるように退場。その後は、ロビーにてパンフレットを購入したお客さんとサイン会、握手という流れ。
ナチュラルオーラが爽やかで、インテリジェンスな人でした。もう二度と会う機会はないかもしれないけど。
先日は、「グラディエーター②」の東京レッドカーペットに、デンゼル・ワシントンが来たんですよ。彼には会いたかったな〜。
今年の年末、また幕張のコミコンに、ベネディクト・カンバーバッチとマッツ・ミケルセン、ヒュー・ダンシーが来るんですけど、八万円支払って一瞬しか写真撮影できないですからね〜。流石に考えちゃう。
私はむしろ、デンゼルやサー・アンソニー・ホプキンスに会いたくて。でもなかなか大御所が来日することってないから、難しい。
とにかく干からびるくらいの暑さでしたが、柏に行けたし常磐線も懐かしかったです。
まあ現実問題、個人営業のお店は映画館だけではなく飲食店も何もかも、これからは潰れていくほかないでしょうね。少子化で勤務できる人自体がいなくなるわけですから。
映画の値段もどんどん上がっているし、本音を言えばわたしはよほどでない限り、アマプラやNetflixを自宅でのんびり観られれば充分。
そんな感想を持って帰宅した、夏の一日でした。
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