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映画『スズさん 昭和の家事と家族の物語』

2021年/製作国:日本/上映時間:86分 ドキュメンタリー映画
監督 大墻敦



予告編


STORY

 東京郊外にある小さな家。
 昭和26年(1951年)に建てられた木造2階建の住宅は、いま「昭和のくらし博物館」となり、当時の人々の暮らしを伝えています。館長の小泉和子さんの実家であるこの博物館には、母・スズさん(1910~2001年)の思い出がたくさんつまっています。娘によって語られる、母の人生。そこには生活の細部に工夫を凝らし、知恵を絞り、家族のために懸命に手を動かしながら生きてきた一人の女性の姿がありました。当時、当たり前に継承されていた経験や生活の知恵は、時代の変化とともに失われつつあります。母から娘へ、娘から今を生きる私たちへ。スズさんが遺してくれた3章からなる物語です。

公式HPより


レビュー

 昔の日本の映像を沢山観ることが出来、知らなかった情報(昔の日常のディテール)も沢山知ることが出来て、学びとなりました。
 映像では太平洋戦争時の日本の様子が紹介されていましたが、今の北朝鮮とそっくりで恐ろしかったです(北朝鮮は日本から学んだのでは?)。

 おいしいご飯を当り前のように食べることの出来る日々。そして表面的には平和、且つある程度の経済状況を維持出来ている現状が(他国の自然や人々から思いっきり搾取してのものではありますけれども)、如何に幸せな状態であるかに改めて気づかされました。
 この先しっかりと用心しながら生活し、皆で平和の維持に努力してゆかないと、また直ぐに本作にて描かれているような戦争状態となるような気がしてなりません。
 気を引き締め、日常に出来る努力をせねば・・・、と思います。

 それにしても、小泉スズさんの専業主婦としての技量は凄かった・・・
 洗濯、おはぎ作り、お裁縫・・・等々(おはぎを「こし餡」から作るという! お赤飯も手間のかけ方が自分とは段違いで、とても美味しそうでした)。
 昔の専業主婦って、こんなに何でも出来たのね・・・
 ただ、これだけのことを女性が全て受け持つと、読書の時間はほぼ無いわけで・・・
 ゆえにスズさんのような女性が、ある側面においては「男ジャパン」の形成、維持に加担してしまっており、例によって例のごとく「暇を持て余して戦争して遊びたいタイプの男性達」の暴走を招く一因となっていたのでは? とも思うわけです。
 ではそのような過去を知っている私たちは、どういった家事の配分にて社会のバランスを保ってゆけば良いのか・・・という。
 考えさせられます。
 まぁとりあえず、「暇を持て余して戦争して遊びたいタイプの男性達」には大規模な「火事」を起こさせないよう、「家事」を半分させておくのが良いのではないかと、私は考えます。
 ※そのかわり、化粧品コスメ代や、洋服代や、女子会用のランチ代なんかを含めた家計の半分は自分にて稼ぐのは当たり前。ということで
 
 
 最後に
 DVD付属の小冊子の内容も素晴らしく、制作なさった方達の気持ちを感じました。


公式HP



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