B-3.アンチ・ドーピング 「アスリートの役割と責務」について
ハーイ、どうも!
いつもSPヤマトのアンチ・ドーピング講座へありがとうございます😊
もしかして・・・
あなたは、「アンチ・ドーピングなんて簡単さ。結局薬を飲まなければいいのでしょう。」なんて、単純に考えていませんか?。
たしかに、薬を服用しないことで、ドーピング違反になるリスク軽減にはつながりますが、アンチ・ドーピングのルール違反は薬に関係するものだけではありません。
たとえあなたが、まったく薬を服用しないとしても、アンチ・ドーピングの規則違反にならないという保証はどこにもありません。
今回は、アスリートが果たすべき役割と責務について説明してみたいと思います。
1.ルールを理解し守る
スポーツ仲裁専門の弁護士さんでもない限り、アンチ・ドーピングのルールを詳細に覚える必要はありませんが、大まかにどういったことがルールとして定められているのか、また、自分がやらなければいけないことについてはきちんと理解して、実践している必要があります。
これにより、自身の権利を行使でき、正々堂々とスポーツに参加することができます。
2.いつでも・どこでも検査に対応
ドーピング検査は競技会(時)に限らず、自宅やトレーニング会場でも行われる可能性があることは、これまでに何度も説明してきました。
ドーピング検査は自らが潔白であることを証明し、クリーンスポーツを守るために必要なもの。
これにより、自身のパフォーマンスが「真なるもの」であるという誇りを持つことにつながります。
たとえ、心と身体の準備が万全でなくとも、ドーピング検査の係官:DCOに検査の対象であると告げられた場合は、検査に応じなければなりません。
万一、検査を拒否するとドーピング規則違反になります。
3.身体に摂り入れるものに責任を持つ
自分自身が摂取するものについては、日々の食事をはじめ、薬、サプリメント、プロテインなどはもちろんのこと、練習中に口にする水分補給のペットボトルの中身についても、すべてアスリート本人が責任を持つことが求められます。
監督・コーチに勧められたからとか、病院からもらった薬だから大丈夫だろうと安心してはいけません。
禁止されている物質や方法があることを理解し、適切な情報を適切な専門家から得る必要があります。
また、いったん自分の視界からはずれて、放置してあった飲料などを口にする際には、常に薬物などの異物混入の可能性があることを疑う必要があります。
4.アスリートしての自分の立場と責務を伝える
医療機関を受診する際には、自分がアスリートであること、ドーピング検査の対象になる可能性があることを必ず伝えて下さい。
ただし、たとえあなたが医療機関にアスリートであることを伝えたとしても、残念ながら医師をはじめ一般の医療従事者はアンチ・ドーピングの知識を持っていません。
実際に病院で処方してもらった薬や薬局等で購入した薬でドーピング違反に問われる例が後を絶ちません。
自分で安全性を確かめてから服用する必要があります。そして、その記録を必ず保管しておくようにしましょう。
5.過去の違反を正直に伝える
過去10年間にドーピング規則違反で制裁を受けたことがある場合は、すでに制裁期間が終わっていても、過去の違反を隠すことなく正直に申告する必要があります。
6.アンチ・ドーピング捜査に協力
あなた自身がドーピング違反をしてしまった場合はもちろんのこと、周囲でおこったアンチ・ドーピング関連事案を報告したり、捜査に協力することが求められます。
万一、隠し事をしたり嘘をついたりすると、その行為がドーピング違反に問われます。
7.サポートスタッフの身分を開示
アンチ・ドーピング機関から求めがあった場合は、あなたのコーチや監督などのサポートスタッフの身分を明らかにしなければなりません。
以上7項目についてアスリートがとるべき行動と、守るべき責務を説明しました。
いかがでしたか。
あまり難しく考える必要がない事柄ばかりではありませんでしたか。
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